21回目のご相談内容

 タイに来て3年目、駐在員として働く45歳の男性です。嘘のようですが、本当の話を聞いて下さい。会社の忘年会で、タイ従業員A君からモデルの仕事をしているという親戚の女の子(20歳)を紹介され、何度か食事をして付き合う事になりました。教養があり、気が利き、容姿もきれいで、とても内気な女の子でした。慎重に付き合い、彼女の全てが私に取って満点だったので、結婚する事にしました。当日はたくさんの人々に祝福され、盛大な結婚式になりました。二次会は友人達を家へ招きましたが、お酒がなくなったので彼女が買い出しに行きました。しかし、いくら待っても彼女が帰ってきません。携帯に電話しても繋がらず、いろいろ手を尽くしましたが、結婚式の日が彼女を見た最後となってしまいました。結納金と金(ゴールド)で約80万バーツを使っており、彼女の両親に結納金の返金を求めましたが「既に結婚式を行っているし、娘が姿を消したのは、おまえのせいだ!」と、取りあってくれません。ちなみにタイ従業員Aは結婚式の前日に退職していました。今考えると、忘年会に社員以外が参加していた事や、頻繁にAから彼女に電話が来ていた事がおかしい。最初からグルになって私を騙そうと考えていたのでしょうか?

以下、まりこさんからの回答

 45歳ともなれば多少は人生経験を重ねてきたとは思いますが、幸せな気分もつかの間で、80万バーツが消えてしまい、可哀想に思います。この不運から立ち直るには、時間が必要ですね。焦って何か事を起こすと、また倍になってはね返ってきますよ。このタイ国内、バンコックだけでも貴方と同じような人がまだまだ数多くいるはずです。そんな同類を集めて男同士の慰め会とか、騙された会でも作って、お互いに「やっぱり貴方もですか」とか「私もやられました」とか「まだ若いのに君もか!」、「いや、年は関係ない。60すぎの私もやられました」そうやってワアワア集まって、飲み会でも開いて「同期の桜」を肩を組んで大声で歌ったら、案外すっきりするかもしれませんよ。可愛い女の子に騙されたメンバーとして男性コーラスグループを作ってみるのも面白いですね。私が作った替え歌を歌ってください。『♪貴様と俺とは動悸の桜~同じバンコックの庭に咲く~咲いた花なら散るのは覚悟~みじめに散ります南国で~』まじめに考えるのも面倒くさいですね。
 持つ者から獲ることはタイ人同士でも平気でやる人もいます。最後にはタイ式解決法で銃撃戦になることもありますが。貴方の場合は、もし結婚生活が続いたら二、三倍は取られ、そのあげく追い出されて不運のまま一生苦しむことになったかもしれませんね。心から人を愛して信じた真面目な貴方ですから、騙されない方法や女性を見抜くテクニックが備わっていないのは仕方がありません。彼女の両親も「お前のせいだ!」と取り合わないのは、グルだからでしょうね。突然に姿を消した娘を必死で探そうともしないで、恥も外聞もなく貴方のせいにしているのはA君の指示でしょう。捜索願いを出そうとしないところからも解るでしょう。そういう筋書きだったのです。大金を手に入れるためなら家族全員で計画して、盛大な結婚式や多くの招待客を用意するのも、この国ではありがちな事です。ましてや、返金に応じるなんて事を期待してはいけません。
 世界中どこでも善人もいれば悪い人もいます。孤独で心寂しくなっている時に、見せかけの優しさでも与えられるとつい、騙されてしまうものなのです。信じ切っていても最後の最後に、あれ?おかしい?と騙された事に気がつくのです。鈍感な人は「まさか、あんないい人がそんな事をするわけがない」と信じきっていますし、賢い人は騙された自分にも非があるのだと反省するのです。人生には色々な事があって当たり前です。後になって悔やんでも取り返しがつかない事は潔く諦めましょう。自分自身の失敗談として次に活かすのです。苦難と共に生きて行くのが人間です。時としてそんな道を歩くのは嫌だと思うでしょうが、過ぎた事よりも次の道を行きましょう。 (まりこ)