26回目のご相談内容

 30代後半の友人男性の事でご相談します。彼がとあるカラオケのカウンターで難しい本を読んでいるタイ人女性と出会いました。その彼女は地方の地主の娘で本当はこんなところで働く必要などないが、社会勉強のためにここにいるのだということでした。二人の付き合いは間もなく始まり、友人は彼女が雑誌のモデルをしていると言えば沢山の雑誌を買い込み、デパートのイメージガールをしていると言えばそのデパートに行って探し回ったりと、見ていても呆れるばかりです。
 ある日、彼女の両親が田舎から出てくるので私にも同席してほしいと言われました。両親はいかにも田舎の農業従事者という感じで初めての物に目を輝かせるばかりで、結局結婚話を切り出せず、酔っぱらった両親はさっさと帰ってしまいました。私が気になったのは、友人が席を立った時に両親が娘に「土地を買わせろ」と言った事です。こういう話は心のどこかで分かっていた事ですが、嘘を言うような彼女に振り回されている姿を見て、付き合いを止めろと言ったところで止める筈はないだろうし、彼女と結婚するのが彼にとって幸せなのか、複雑な気持ちです。彼の為にどうしてあげるのが良い友人なのでしょうか。

以下、まりこさんからの回答

 女性に夢中になった男性の姿なのですね。夢中という事は熱中して我を忘れてしまうのですから熱に侵されてしまっているのです。 例えばゲーム、賭博、男、女、お金儲けや仕事等、夢中になり過ぎ、家庭さえ捨てる。度が過ぎますと必ず問題が待っていて大変なことにもなります。また、夢中になり過ぎた人には何をどんなに言っても聞く耳を持ちません。よく聞く話ですが、賢い女性でさえもホストクラブの雰囲気や会話の楽しさ、素晴らしさに出会うと、のめり込んでしまい全ての財を投げ捨て、日参して周りの友人がどんなに注意をしようが聞きません。全てを失くし、勝負の負が出て初めて自分の愚かさに気が付きますが、経験がその方の人生にプラスになれば上出来でしょう。負になっても立ち向かって再起する力強い人達もいます。
 貴方の友人が夢中になっているタイ人女性は、彼が私の言う事は何でも聞いてくれると思い込み、それを聞いて見ている両親も彼に対して無遠慮な言葉や態度をとったのでしょう。彼女は現実の自分を賢く見せようとしたり、金持ちに見えるようにしたりと、どうしたら男性からよく見えるのか、テレビ等で男心をつかむ心得を勉強している抜け目のない女性だと思いますよ。
 そんな彼女との交際を止めなさいと言っても止める筈はないとおっしゃってますが、「恋の痛みを知り、その痛みを乗り越えるまで愛して苦しみなさい」位の事を言える勇気は貴方にはないのですか。親友や友情は一生の宝でもありますし、お金では買う事のできない貴重な人間関係なのですが、時には突き放すことも必要なのです。相手のプライバシーまで心配して知りたがるのはどうでしょうか。友人として彼を助けてあげたい気持ちは良く分かりますが、恋心は彼が持っているのです。貴方が友人の恋心が傷になるか、ならないか心配して待っているのはおかしな話です。冷淡な意見かもしれませんが貴方は親切だけど、でしゃばりの心配症なのでしょうね。
彼女を追いかけている彼を貴方は傍で見ていられない位イライラしていますが、情熱もいつの日かは冷め、恋から冷めれば失恋の痛手を経験します。その後は思うようにいかなかった哀れな恋に苦しむかもしれません。100%突進する恋は怖いのです。先のことなんて誰も分からないですし、幸せかどうかなんて貴方が決めることではないですよ。彼の人生ですし、もう少し見守ってみてはいかがでしょうか。
 タイに住み慣れますと、本当に騙し合いが多く、何が良くて悪いのか分からなくなり悩んで生きるようになります。そして信じるという事がだんだん怖くなるようになるのです。「見ざる」「聞かざる」「言わざる」とは大昔から言われている言葉ですが、自分に関係ない事や他人の欠点等に無関心だと気持ちも大変に楽ですよ。 (まりこ)