2回目のご相談内容

 30代半ばの男性です。2年前にツアーで初めて来たタイが気に入ってしまい、1ヶ月後には勤めていた日本の会社を辞めてバンコクに住むようになりました。多くの日本人男性がそうであるように、夜の仕事をしているタイ人女性と知り合ったのがきっかけです。日本では女性との付き合いもなく、もちろん結婚歴もない私はタイ人女性の優しさがとても嬉しく、彼女からタイ語や習慣などを教えてもらって今日に至ります。ところが、最近問題が起きました。彼女とは同居しているのですが、親兄弟ならともかく、親戚のタイ人がしばしばやってきて、部屋の冷蔵庫を勝手に開けて私が大切にとっておいた日本の食材を断りもなく飲み食いします。さらに私の机の引き出しまで開けて中身を物色しています。タイ人はあまり人の事には干渉しないといいますが、他人の物まで図々しく使い、詮索するのは納得がいきません。親は親で、「いまいくらお金を持っている?」とぶしつけに聞いてきます。お金には今のところ困っていませんが、求めた金額を何も言わずに与えていたところ、彼女の兄が来て「バイクの修理で5千バーツ必要」、次には祖父がやってきて「病院代で数万バーツかかる」、などと次から次へときりがありません。「家族は大切だから」と言う彼女に思わず強い口調で「私はATMではない!」と言い返したら怒って田舎に帰ってしまいました。彼女からは毎日、「元気?ご飯食べた?」と携帯メールが来ます。私は彼女を愛していますが、無遠慮な親兄弟や親戚のことを考えるとどうしていいのか解りません。

以下、まりこさんからの回答

 お疲れ様でした。「住めば都」というものの、知らない国で知らない人たちに月謝を払いましたね。授業料を払って早く身につく人となかなか身に付かない人がいます様に、自国にいた時のようにボーッとのんびり暮していますと、怖いことが自分に降りかかってきます。自国にいると自分を守る事が自然とできますが、周辺に国境を持つタイの国では日本とは違った危険が多く、タイ人は一人一人が自分を守り、家族を守る術を知っています。そこの違いです。
 タイ人がイタリアへ旅行に行くと、一番だまされやすいそうです。お人好しなところを見抜かれるのでしょうが、騙す、金品をねだる、というのは他の国から来た人の良さそうな、優しそうな者がまず狙われるのでしょう。
「持っている者が持たない者に与えるのは当たり前」
「渡された物は返さなくていい」
特に、借りたものはもらった物と思っているのが日本人との大きな違いです。でも、無いから借りたわけで、返すのは無理なのです。
 もし、彼女が貴方と一緒になって家族の願い事を断ると、なぜ血のつながりがある家族を助けないのだ、と反感を持たれるので仕方がないのです。あるタイ人が言いました。「お金を持っていない?」ときかれて「持っているよ」と返事をすると「じゃあ、百バーツ貸して」と頼まれます。そこで「持っているけど10バーツしかないよ」と言うのがいいそうです。
 タイ人は特にお金が好きです。持っているフリ(日本人に多い)をしますと、とことん持っていかれます。持っている人から取るのが「楽」ですから。料理店の従業員も売り物を平気で隠れて飲み食いします。怒ったところで、それがなぜいけないことなのなのか解らず反発し、逆恨みされかねません。それを理解しない国民性だということを肝に命じて距離を置くのが、タイの一般大衆との付き合い方なのかもしれません。 (まりこ)