34回目のご相談内容

 私は日系企業の駐在員で25歳です。半年ほど前、タイに来て初めてバイクタクシーに乗りました。会社からは「バイタクは危ないから乗らないで」と指導されていますが、休日にちょっと冒険のつもりで乗ってみたら、意外と快適で、ヘルメットがないことに違和感はありましたが、日本ではできない事がここ、タイではできてしまうという事に開放感もありました。初めてで乗り方も解らなかったので、無意識にドライバーの体につかまってしまいました。渋滞にかかって、身動きがとれなくなり、「アーユーOK?」とドライバーが私に話しかけました。周りの景色ばかりを見ていた私は、改めて彼の背中を意識しました。腕に刻まれた刺青が褐色の肌に生き生きとしていて、とても神秘的な感じがしました。再び彼がふり向き、「アーユー・ジャパニーズ?」と尋ねてきました。私は知っている限りのタイ語を駆使して質問に答え、名前やタイへ仕事で来ていることなどを話しました。目的地に着いて料金を払うと、彼が携帯電話の番号を教えてくれました。それからは毎日のように電話して、一緒に食事に行き、タイのことも色々と教えてもらいました。彼を愛して今、妊娠3ヶ月です。日本の両親にはどのように切り出せばいいのか、それだけが悩みです。

以下、まりこさんからの回答

 昔、日本では地方から初めて東京へ出てきますと、あまりの発展ぶりと生活の違いにビックリして「東京サ、コワイ」などとなるのを『オノボリさん』といわれました。世界が狭くなった今は、違う国に初めて来て文化風習の違いに驚く、海外のオノボリさんという事になるのでしょうか。平和すぎる日本から出てきて、見慣れないことばかりで束縛のない生活に喜びを感じるようにもなります。特に駐在員で来ていますと、会社という後ろ盾に保障されますから心配なく自由に外国を堪能することもできます。ちょっとの冒険のつもりで乗ってみたバイクタクシー。日本の日常では見ることもない、褐色の肌に刻まれた刺青を現実で目の前で見て、それは神秘的だったのでしょう。彼が電話番号を教えたのだから、貴女のほうから電話をかけたのですよね。気がなければ電話しませんよね。気を許して心も体も許して、妊娠3ヶ月。さあ、日本の両親にどうやって言い訳しようか、というところですね。
 どんな人、どんな男性を恋しようと貴女自身の問題なのですが、ただ生き方の順序が違うんではないかと思えてなりません。楽しく日々を過ごしているはずなのに、妊娠に気付いた貴女は戸惑っている。両親にタイ人の恋人がいることさえ報告していないのに、妊娠してしまってからどう切り出そうかと悩んでいる。今の世の中は好き勝手に場当たりに事を進める人は多いのですが、本当はどんなことでも順序、順番があるのです。その筋道を考えるのが面倒だから、簡単なことでも横着して他人に相談を持ちかけるわけですね。 お答えさせていただけば、「まっ、いいか。今の流行りで皆んなやっているんだから」と、簡単に切り出せばいいわけですよ。出来てしまったものは仕方がない、悩んでもしょうがないじゃないですか。「今ハヤリの出来ちゃった婚で子供ができちゃった」と、言葉にしにくかったら手紙でも書くのです。会社から禁止されていたバイクタクシーに乗ってみたら解放感があって気に入り、その次は貴女がバイタクの彼を乗せちゃって、幸せのつもりで気が付いたら妊娠3ヶ月だなんて、これは事故というのか無事故というのか、病院や警察に行く代わりに両親に切り出す事態になったということです。会社が禁止している理由はここにもあったとは言いませんが。貴女は今現在、楽しい日々に水をさされたようで戸惑っていますが、本当の悩みはこれからかもしれません。バイタクの彼に生活力はありますか?子供ができた貴女を愛し続けることができそうですか?男も女も子供があっての幸せが一番ですが、「恋は盲目」の後、現実に戻ってからの後悔は残さないように努めてください。 (まりこ)