38回目のご相談内容

 まりこさん、こんばんは。まりこさんのお店に何度か飲みに行きました、タイ大好き50代の普通のおじさんです。この間のゴールデンウィークからまたバンコクに来ています。
そこで相談です。1年半前にタニヤのカラオケクラブで出会った優しいタイ人女性がいます。タイ語が解らない私を色々と助けてくれて、日本語でたくさん話もしました。おじさんながらに彼女のことを好きになってしまいまして、一緒に住みたいと言いましたら「私もアナタとイッショに住む。イエがホシイ。」と嬉しい返事をしてくれたので、探してもらって彼女の名義でバンナーに一軒家を買いました。私は半分旅行者なので、日本とタイを行き来しています。なので、私がタイにいないときはバンコクで働いている兄も住んでもいいか、と言うので快く承諾しました。私が日本に戻って電話で長距離恋愛を楽しんでいましたところ、去年の洪水のころから彼女と音信不通になりました。それで、先月の大型連休にタイに来て、彼女に買ってやった家に行きました。すると、庭のテーブルで彼女とタイ人男が仲良く食事をしていました。私を見て彼女は「このヒトが私のカレだから。」と言いました。私はびっくりして何も言うことができませんでした。しかし彼女を忘れることができません。あの家へもう一度行って、話し合ったほうがいいのでしょうか。それともいい夢をみたと、あきらめるべきでしょうか。

以下、まりこさんからの回答

 店に何度か飲みに来て下さった方に、冷たい返事をするかもしれませんが、悪しからず。
 昔、日本で流行った歌謡曲の替え歌をあなたに送ります。
一、あんた泣いてんのね、だから云ったぢゃないの。タニヤの酒場へ飲みに行き、女なんかの言う事を、バカね、本気に本気にするなんて。全くあんたはウブなのね。罪なやつだよ、その女。
 続けて二番も歌いましょう。
二、あんた悩んでいるのね。だから云ったぢゃないの。めそめそしないで捨てちゃいな。なにさ、タニヤの恋なんて、バカね、いつまでいつまで泣いてんの。どんなに焦がれてしまっても帰るものかよ、あの女。(※編集部注、昭和33年『だから云ったじゃないの』歌・松山恵子)
 タニヤ病にかかって、軽く治る殿もいれば、抵抗力も免疫もなく 、重度の症状に陥る人もいます。あなたはどちらかといえば、治る見込みはありますね。「いい夢をみた」と言えるくらいですから。タニヤ遊園地で楽しく遊んでいて、ブランコから逆さに落ちて頭を打ったけど、病院で診てもらったら、特に問題はなかった、という事で莫大な治療費を払う羽目にならなくて良かったですね。よく、女に騙されてワーワー騒ぐ殿がおりますが、あれは滑稽ですね。見ていてつらくなるほど甘ちゃんです。
 あなたは彼女と1年半ほどの付き合いなのに、庭付きの一軒家を買い与えたのでしょう。そこで彼女は今、タイ人の彼氏と人生最高で暮らしているのに、その家へもう一度行って、何を話し合うのですか。三人で仲良く暮らそうとでも言うのですか。バンコックは中国人やインド人でお金を作り合いしているのに、日本人はどん底に落とされがちなのは、云われた通りにすぐ信用する人の良さ。これが邪魔なのでしょうね。
 一生に一度位は夢を見て、現実の厳しさを知ることになってもいいでしょう。タイは日本ではとても考えられない事ができます。あなたと同じようなオジさんが、若い娘と堂々と歩くこともできます。その夢が叶っただけでもいいじゃないですか。家の一軒は安い買い物ではないですが、それはあなたが楽しい夢をみた代償なのです。やるせない想いをどうすれば良いのか、苦しみ悲しみは誰にもありますが、その前にはイキイキと喜びがあったはずです。人生は浮き沈みの連続。悲観してどうしたらよいかと騒がず、泣き寝入りして諦めることもせず、ひとつ勉強して強くなった自分を信じてみませんか。他人のなぐさめは一時だけです。言葉もろくに通じなくて、互いに信頼関係を結ぶことなんてあり得ないんだ、と気が付いたら、あなたにはこれからもっと楽しいことが起きるかもしれませんね。 (まりこ)