39回目のご相談内容

 夫の駐在で来タイして2年の30代の主婦です。同じマンションに住むMさん一家とは、家族ぐるみのお付き合いをしていました。ある日、同じマンションに住む別の友人から、主人がMさんの部屋から夜中にこっそり出てくるのを見たというのです。友人は、Mさんのご主人と話をしていたのだろうと思っているようですが、Mさんのご主人は平日は他県の工場に勤務しており、金曜日の夜から月曜日の朝までしかこのマンションにはいないのです。その日、部屋にご主人はいなかったのです。主人に問いただすと、不倫の事実を認めました。彼女とは、2か月前から親密な関係になっていたそうです。今思えば、その頃からMさんの私に対する態度が、どこかよそよそしくなった気がします。主人は、もう彼女とは会わないと言います。けれど、主人はどうやら彼女のことを本気で好きになってしまったようです。彼女へ宛てた、切ない恋心を綴ったメールをこっそり見てしまいました。そんな主人を心から信じ切ることが出来ません。美人で明るくて誰からも好かれるMさん、かたやブスで地味で何の取り柄もない私。あまりにみじめで情けなくて泣けてきます。事を荒立てたくないので、Mさんのご主人には言わないでと言う主人、あまりに都合が良すぎます。私達は来年には日本に本帰国します。もう彼女とは会うことはないのだからと、私がこのまま我慢すればいいのでしょうか。今日も主人の帰りが遅いです。疑惑と嫉妬心で、心がズタズタです。

以下、まりこさんからの回答

 美人で明るく、誰からも好かれる女性なら何をやっても許される。ブスで地味で何の取り柄もない女性は、我慢しなければならない…。と云う事は全くありません。『夫婦の中にも礼儀あり』、心の中に先ず常識が無いのです。やっていい事、いけない事は子供でも知っています。夫がいる、妻がいる、でも二人で夢中で突進してしまって、バレるのを恐れるあまりに「Mさんのご主人には言わないで」と、事を荒立てたくないわけですね。
 そんな考えは初めから答えが出ています。全く、小学生以下の発想です。世間では考えられない行いを二人はしてしまっているのです。まず先に頭で考え、この女性はこうなったら、こうなってしまう、だからこうしないといけない、と予測して考えるのが大人の分別というものです。非常識というか、度を過ぎた身勝手さがわからないのですかね。女性との遊び心だけが先走ってしまうのはよくあることだと云っても、好きなら正々堂々とやってもらったほうが貴女もご主人を見直したでしょう。事を荒立てたくないというのは、この件がもつれて自分が晒(さら)し者になる結末を知っているのです。ですから、真剣に彼女を愛しているわけではなく、彼女に宛てた恋文メールなど遊び心のゲームです。不倫と裏切りの事実を知った貴女は苦しいでしょうが、「私がこのまま我慢すればいいのでしょうか?」と問いかけることができる貴女こそ、強い心と真があります。
 それでもご主人が大切なのであれば、ご主人を縛るようで縛らない。悔しい気持ちをぐっと抑えて、責め立てることなく、騒がない。終わったことだと慈愛の心を持ちつつ、「次の時はそれはもう大変ですよ」と大きな貸しを作ってあげましょう。浮気に発展するのは、容姿に惹かれるというよりも心の問題です。普段の生活に満ち足りていない夫が、刺激を欲しくなった結果です。追えば逃げる、逃げれば追う、ということもあり、所詮は別々に暮らす他人です。相手を知り尽くすこともコントロールすることもできません。今はみじめで情けなく泣きたくなるでしょうが、最後に勝つのは貴女です。
 嫉妬があるというのは、貴女がまだまだご主人に対して許す心と、生活を壊さず今後もずっと一緒に歩んでいきたい気持ちがあるからです。愛するあまり独り占めしようとすると、相手も居心地が悪くなり、些細なことで喧嘩になったりします。お互いの尊敬は最も大切なことで、相手の考えをある程度は受け入れなければなりません。その視野が広がれば、心が広くなるということです。理不尽だと思っても、それを我慢することがどれほど人を自分を強くするでしょう。 (まりこ)