42回目のご相談内容

 主人と私は50代後半。子供達は成人し、独立しております。主人は早期退職し、もうひと花咲かせたいと、3年前にタイに渡り起業しました。私も勿論一緒に行くつもりでした。でも、「自分一人で出来る。自由にさせてくれ。」と言って私が行くことを拒みました。事業のほうはあまりうまくいっている様子はなく、毎回資金繰りが大変なようです。私は主人が心配で、年に何度かタイへ行くのですが、いつも忙しくて家に居らず、全く私に構おうとしない主人。やっぱり来るんじゃなかったと、毎回寂しく日本へ帰ります。私はもう必要ではないんだと思うと、辛くて堪りません。主人は私にもう気持ちがないのでしょうか。それとも、タイ人の彼女でもいるのかも知れません。今まで家族のために懸命に働いてくれた主人には感謝しています。だから、残りの人生は主人が思うように…とも思います。でも、この寂しさに私は耐えられません。息子達は、もう一人で好きな事をすればいいと言います。でも、私はこの先一人で生きていく気力はありません。どんな時も支え合い、最後の時まで添い遂げるのが夫婦なのではないのでしょうか。もう一度夫婦としてやり直したい、迷惑がられても、主人を追いかけてタイに行きたいと思う毎日です。私はどうしたらいいのでしょうか。

以下、まりこさんからの回答

 仲が良い時は、家族も夫婦も会話が多く、言葉にも楽しさが感じられます。しかし、長い間一緒に暮らしていますと、一人静かにゆっくりさせてあげる思いやりもまた、大切です。言葉をかけることは、時には人を気疲れさせたり、怒らせたり、また、喜ばせたり、思いやったり、とても大切なことなのです。長い夫婦生活を続けていますと、感謝の気持ちも薄らぎ、忘れがちになり、「してもらうこと」「やってくれること」が当たり前になり、各々夫婦でありながら、自分勝手になるものです。お互いが「ああしてあげたのに」「こうもしてやったでしょう」と段々と恩着せがましく言ったりしてしまいます。貴女は「私はもう必要ではないんだと思う」と考えていますが、反対にご主人に「もし私が必要な時は、すぐ何でも言ってくださいね」とでも言いますと、ご主人も「ああ、色々心配して自分のことを気にかけているのだ」と、その優しさに心の中では嬉しく思うのではないでしょうか。「残りの人生は主人が思うように…」と思うのでしたら、「私の人生も、これから生き方を変えてみよう」と思い、出発してみたらいかがですか。今までのように人に頼りすぎると、グチばかりが出ます。子供は成人し、主人は苦しみながら事業に懸命なのですから、「この先私一人で生きていく気力はありません」と、あまり人におぶさってばかりいますと、おぶっているほうは重くてヘトヘトになります。「迷惑がられても主人を追いかけたいと思う毎日」ですと、ご主人は疲れるから、〝逃げるが勝ち〟で、気持がどんどん遠くへ行ってしまいます。ここは、自分で楽しみながら仕事をしてみるのです。年など考えずにやってみるのです。例えばですが、可愛い雑巾や布きんを手作りで作って、知人、友達に買っていただき、自分の手でお金を作ることを考えるのです。アイディアを考え、夢と希望を持って、知人に売りまくるのです。自分の手でお金が入ったら何を買おうかな~、と思い描いてみるのです。出来ないと思う前にやってみる。身の回りのアイディアから仕事を探してみるのです。自分の力で得たお金で出発してみるのです。そのお金で、ご主人に小さなプレゼントでもしてごらんなさい。きっとご主人は、「いつ妻がこんなことをする力とアイディアを持っていたんだ」と驚き、妻の輝いた人生に感動すると思います。人は追うと逃げます。妻の小さな輝きで、今度はご主人のほうから「何か良いアイディアを教えてくれ」と追いかけられるようになります。人を追っかけるより、人に追いかけられましょう。人生最後に、もうひと花咲かせるのは、母親であり、妻なのです。生き生きとした美しい花をパーッと咲かせるのです。 (まりこ)