回目のご相談内容

 私の父親はバンコクと大阪でレストランを経営しています。父親にはタイ人の愛人がいて私と腹違いの兄弟が二人います。大阪にいる母親と実の兄弟二人はこの事を知りません。父親は、愛人が子供たちに日本の教育を受けさせたいと言うので、愛人の息子二人を日本の籍に入れ、養子にしたと言うのです。勿論、母親に内緒です。そして父親はバンコクの店を私に任せて、自分は日本に帰り、愛人の為にマンションを用意し、実家と愛人宅を行き来するなどと言い出す始末。私が「勝手に籍に入れたらあかんやろ。母さんにバレたらどうすんの?もめるよ」言うと、父親は「嫁が戸籍見る用事なんかないやろ。見るとしたら俺が死んだ時や。死んだ後で揉めたって俺はこの世におらんから関係ない」もう呆然です。母親が知ったらもう大変です。遺産相続にも関係してきますし、裁判沙汰になるのは目に見えています。私が納得いかないのは自分でまいた種なのに生きてるうちは両方にいい顔して、死んだ後は双方で揉めようが関係ないという父親の無責任さなのです。まりこさん、私が母親に真実を告げて父親が元気なうちにちゃんと話をさせた方がいいのか、それとも父親の言うとおり、知らんふりしていつか父親が亡くなった時に双方の間に入って仲裁したほうがいいのか。どうしたらよいでしょうか?ちなみに私はどちらの兄弟も仲がいいのでどっちにも肩入れする気はありません。

以下、まりこさんからの回答

 貴方の母親は日本で3人の子供を苦労して育てましたのに、父親は不倫して、タイの愛人と子供が二人。実の妻には内緒で愛人との子供を養子にしたのですか。父親としては二つの家族を同じように愛しての行いなのでしょうか。実の妻には内緒ということであれば、けじめ無しの自己中心、何も考えない無責任男ということになります。今まで苦労してきた妻を裏切り続け、堂々としていますが、自分の行いを隠し続けるばかりか、愛人家族を日本に迎えて、実家と愛人宅を行き来するという厚かましさは驚くばかりですね。
 貴方の母親と実の兄弟は今でも信じているのでしょうね。今まで信じていた夫、幼い時に手をひいてくれた父親に愛人と子供、別の家庭があったなんて、人生一番の悲しみでしょう。こんな話は昔からよくある事ですが、母親にわかってしまった時には静かには収まりませんね。愛人は不倫の延長線なのですが、子供に罪はありませんから、愛人の方から強制認知をする権利は認められるとしても、日本の妻は慰謝料を請求できますし、相手側が相続権を言い出したら、その辺りで収拾がつかず、家族全部を巻き込んで混乱状態になるかもしれませんね。
 父親が愛人との間にできた子供二人を養子にした場合は、法律上は親子関係が出来てしまうわけですね。ただ、父親が考えているのは、「嫁が戸籍を見るとしたら自分が死んだ後だろうから、揉めたとしても自分には声は届かないし関係ない」という、とてもいい加減な言い分なので、自分の行いが報いて自分の身に降りかかってくる、いわば自業自得の状況に陥らないとわからないでしょうね。人の命や生活を両天秤にかけて、その間をうまく泳いでいこうという、虫のいいことを思う人間にはおおむね、地獄の苦しみが待っているのです。結果は付いてきます。結果が出る前に妻に打ち明けておけばまだよかったでしょうが、自分の醜い裏切りを言い出せず、怖くなり、生きている間は何事もなく通そうとした父親は、本当に臆病な小心者ですが、愛人側へも引っ込みがつかなくなって、日本の家族に開き直ったために墓穴を掘りましたね。この件はすぐに知れ渡ることになるでしょう。貴方も母親や兄弟から「知っていたのになぜ黙っていたのか」と責められます。
 板挟みになっている貴方は辛い立場なのかもしれませんが、ここは父親に頭を下げさせましょう。その説得を貴方がしてください。『妻を大切に思っているのに、タイでの生活の中で、このようなことになってしまい大変申し訳ない。終生、日本の家族が生き甲斐であり、愛しています。どうか過ちを許して下さい』 と、心から謝らせて下さい。お母さんや子供たちが許してくれるまで何日でも何回でも土下座して、お願いするのです。
父親が土壇場の頑張りを見せてくれれば、貴方も安心してバンコクの店の引き継ぎもできるでしょう。それも条件のひとつになるわけですね。 (まりこ)