100回目のご相談内容

 私の友人の事で相談があります。彼女は現在33歳で、日本人の旦那さんと3年前に離婚しその半年後、子供を連れてタイに来ました。その子供は女の子で現在5才になります。タイに来る前はタイ語も英語も話せなかったのですが、今ではタイ語で日常生活を送っています。昨年彼女はある年下のタイ人と結婚しました。彼女は1回離婚を経験しているので結婚する気はなかったのですが、妊娠が発覚したので役所に婚姻届けを出しました。今年になって女の子が生まれ、親子4人で楽しそうに生活していました。しかし、年が明けてからタイ人の旦那さんの様子がおかしくなったそうです。仕事も休みがちになり、夜になるとふらっと出かけて朝方帰ってきたり、お酒の量が増えて夫婦のケンカが多くなりました。今までとても優しくて子煩悩だったのに、子供の面倒も全く見なくなり、お酒を飲むと彼女に暴力をふるい、あげく彼女をかばおうとした子供を殴ってケガをさせました。タイ人のご主人の反省と夫婦関係・親子関係の修復を願っていろいろ我慢してきた彼女ですが、子供への暴力をきっかけに考え方を変えたそうです。住んでいたアパートから子供2人を連れて逃げました。義理のお母さんは子供と彼女を心配して「帰っておいで」と毎日のように電話をくれるのですが、彼女としては「もう二度と帰らない」そうです。彼女は就職活動をしていますが、5才と生まれて半年の赤ちゃんを抱えて生活するのは大変だと思います。旦那さんが前のいい旦那さんに戻れるようなきっかけは無いものでしょうか?

以下、まりこさんからの回答

 現世も変わり怖い男性よりも、年齢に関係なく悲しい思いをする女性が多くなったように思います。驚くような事件が毎日起こっています。いつの世にも幸せに暮らす女性と、懸命に家庭のためと思って尽くしているにもかかわらず、不運なことに巻き込まれてしまう女性がいます。この彼女も懸命にご主人と子供たち2人を守ってきたのですね。ただ、タイ人のご主人だけでなく、この世の中には暴力を振るう男性がいます。殴ったり蹴っ飛ばしたりするのがDVですが、モラルハラスメントも問題です。家庭内において、妻や子供が恐怖を感じるような恐ろしい言葉づかいをする、または人としての人格や尊厳を踏みにじるような言葉を発する、などがこれに相当するでしょう。妻や子、恋人に対してこれでもかというくらいに攻撃し続けます。攻撃の対象が反抗せずにおとなしいままでいるとその攻撃はエスカレートし、ついには攻撃の対象である妻や恋人は精神を病んでしまうでしょう。こういう輩は、決して自分の悪いところを認めず、自分をこうさせたのは妻や恋人のせいだと言い張ります。なんでも人のせいにするのです。子供に嫉妬し、わが子なのに攻撃するような幼稚な夫もいるかもしれません。そんな時、女性は「自分が悪いところもあったかもしれない。もう少し我慢して頑張ってみよう」と考えるのではないでしょうか。でもよく考えてください。今回の女性は子供さんに対してご主人が怪我をさせ、目が覚めました。自分にとって我慢の必要があるのは、夫からの暴力に対してではないと気がついたのです。2人の子供を抱えれば、誰が何と言おうと子供を育て上げるために生きていかなければなりません。子育てに対する責任と義務があるのです。女は強いものです。人間を生む力も人間を生かしていく力も持っています。それに比べて男は何と弱い生き物でしょう。女と仕事がなければからきしだめになってしまいます。
 暴力は犯罪です。小さな子どもはわけがわからないかもしれませんが、一度受けた暴力を忘れることはないでしょう。しつけと暴力は違います。子供に愛情を持っている父親ならば、子供に暴力をふるうなどということはしないはずです。本当なら、その卑怯な暴力の証拠を写真や、病院の診断書という形で残しておけたらよかったと思います。
 二度と戻るつもりはないと彼女は言っているそうですが、その信念を貫いてください。自分が負けそうになったご主人が泣きついてくるかもしれません。同情は禁物です。暴力人格の涙はウソの涙と思ってください。義理のお母さんからも電話がかかってくるそうですね。この電話もどうなんでしょうか?ご主人の差し金のように思えます。電話を毎日することで変化を起こそうと思っているのではないでしょうか?毎日毎日身内から説得されれば、気持ちが揺らぐのは当然でしょう。余程の決心がないと前の生活に逆戻りします。説得を受けて「仕方ない、もう一回だけ」なんて考えたら相手の思うつぼです。全ての決定権は今、彼女にありますが、気が付いたら、また同じアパートで生活していたなんてことになりかねませんよ。

(まりこ)