102回目のご相談内容

 はじめまして。いつもまり子さんのアドバイスに感心していました。でもまり子さんに相談しなければならないような事が、まさか自分の身に起きるとは思ってもみませんでした。主人の仕事でのバンコク在住ですが、今回が2回目で合計6年のタイ在住になります。ですので普段の生活にはもう何の不都合もありません。相談なのですが、昨年から主人の通訳兼秘書の仕事をしているタイ人男性と関係を持ってしまいました。私は43歳、相手は28歳です。成人している子供もいるのにこんな事になって、自分でもどうしていいかわかりません。タイ人の彼は物静かで笑顔の絶えない人です。仕事も真面目ですし、主人もまさかこんなことになっているとは思ってもいないでしょう。連絡は彼から来るのがほとんどなので、私が断ればこの関係はすぐに終わるはずです。だから「断ろう、断らなきゃいけない」と頭でわかっているのに、私は断ることができないのです。この前、私は自分自身の罪悪感から逃れるために彼にお金を渡しました。彼はお金を受け取らずに「とてもショックです」と言って帰ってしまいました。それから一か月ほど連絡が途絶えましたが、先日彼から連絡が来て「会いたい」と言われました。このまま会ってしまえば、自分の中の歯止めがきかなくなりそうで怖いのです。平凡ないい歳の主婦だったのに、自分の中からこんな感情が出てくるなんて信じられません。できれば、すぐに日本に帰りたい。彼から遠く離れて忘れてしまいたいのです。どうしたらよいでしょうか。

以下、まりこさんからの回答

 日本からタイ国に来まして、ご主人は慣れない暑い外国で懸命に働いているのだと思います。もちろん日本国内にいたときも、仕事でミスがあれば上司に叱られ、嫌でも我慢して終電や終バスで帰宅しなければならない生活を続けていたと思います。
 外国へ来ますと間違いを起こさないよう気を使い、会社も思いやりでよいところに住まわせ、通訳・運転手・メイドを雇い、至れり尽くせりというところがあります。利息があろうとなかろうと、赤字であろうとなかろうと、日本の会社はタイ国に気を使いながら長年頑張ってきています。 今日、来タイしている男女共、日本の最上景気の良い時に育てられ苦労で涙を流すという事を知らない方が多いのです。
 日本国では昔から、主人が遊ぶのは当たり前、主婦は家の中で子供と夫を守るために、たくさんの我慢をして耐えながら家族・家庭を守り続けてきました。
 島国の日本から外国へ来ますと日本人は変わってしまうのです。このタイでも20年くらい前から日本人がずいぶん変わりました。「旅の恥はかき捨て」の通り恥をかいても気に掛けず、平気でとぼけて素知らぬ顔をしています。 習い事の指導者と、主人の送り迎えの運転手と、出張の間の夜遊びと、全ての主婦がそうではありませんが、タイ国ですから自由に遊びたい主婦はご自由にどうぞという気持ちになってしまいますね。日本でもどの国にでも、いつの時代でも軟派はいるものです。軟派というのは異性を拾う行為にあたり、外人はよく「ピックアップ」と言っています。日本でも街などで見知らない異性に声をかけ誘う事を「ボーイハント、ガールハント」といいますが誘うという事は最終的に肉体関係を目的としています。初めは軟派で始まってもそれが続けば真剣な恋愛になり、結婚ということになるかもしれません。
 では何故結婚するのでしょうか?結婚して家庭を作るという事は「法律行為」です。夫はよく妻の事を家内と言いますが、家の中を守ってくれる大切な存在のことを指します。浮気という言葉は、人間だけでなく物にも使われますが、男女の場合浮気をされた方は割り切れない難しさが残ります。人間は手持無沙汰で、暇になると、体の中や頭の中に魔が入ってきます。人間は暇になってはいけないのです。人の心を迷わせる怪しい色魔、金魔、邪魔、病魔などに知らないうちに入り込まれるのです。いったん入り込まれると、魔に翻弄され気付いた時は最悪という状況になってしまう事もあります。神社やお寺、神様に手を合わせるといつの間にか心が落ち着いてきます。落ち着いた心は邪心や迷いを追い払ってくれるでしょう。好きな人が出来て、浮気をする事がいけないとは言いません。その時点では人生の幸せ、喜びを感じていますから。ただ、貴女のように道をどちらに行くか迷っているなら、人として進むべき正しい道を考えて下さい。夫と家庭がありながら迷い、平常心を失う事は自分にとって損だと思いませんか?家庭の中に秘密を持ち込む事は裏切りであり、恥でもあるのです。ご主人に対して恐れず、逃げずに自分の恥を謝りましょう。

(まりこ)