104回目のご相談内容

 まりこさん、私はバンコクに赴任してから一年半になる妻子のいる会社員です。子供は2歳になったばかりです。さて、相談なのですが私は妻に内緒で浮気をしていました。よくある話と言えばそれまでなのですが、付き合いで行った飲み屋の娘です。彼女はそういう店で働く女の子の典型のようなタイプでした。実家は貧しくて、母親が一人で彼女と弟を育ててくれたので。彼女は弟の学費のために給料の大半を実家に送金していると言っていました。どちらかと言えばそれほど派手な感じはなく、お金持ちと知り合って、玉の輿に乗ろうとガツガツしている感じでもありませんでした。その一回だけで、その後私が彼女のいる店に行くこともなく、ほとんど忘れかけていました。しかし偶然私の良く行く日本料理屋で彼女と再会しました。私はうろ覚えだったのですが、彼女から話しかけられて思い出しました。夜の仕事をしているよりも感じが明るくなり、私はいつの間にか、その日本料理屋で彼女に会えるのが楽しみになっていました。そうするうちに関係が親密になってしまいました。自分も会社員ですから自由になるお金はそれほど多くはありません。でも少しでも彼女を助けたいと思って援助もしていました。そんな時、妻から「私は浮気をしてしまいました。申し訳ないので離婚させてください」と言われました。妻はバンコクへ来るのに一時中断しているだけで、もともと仕事を持っています。だから子供と2人で何とかやっていく、というのです。妻は私の秘密を知らないので自分だけに非があるとおもって離婚を切り出しましたが、私も同罪です。離婚はしたくないので私の秘密も妻に話すべきでしょうか。

以下、まりこさんからの回答

 日本人は良い事でも悪いことでも流行という事に関しては世界中でも敏感な民族のようですね。好きに生きるという事は「幸」も「不幸」もありますよ。特にここタイのバンコクでは、男性女性ともに「性」で楽しませてくれる天国のようなところです。冬の寒さを知らないこの国では、浮気をしたからと言って暗くならず、明るくカラっとしています。日本人の方はそんな感覚に慣れない人のほうが多いのでしょうか。タイにいるタイ人は他人のことをとやかく言いません。日本人は親切で優しく、相手に対して思いやりを持つことを大切にする人ですからとても好かれます。五十年も前からタイに来た日本人は、いろいろなことで喜び、悩み、困り、怒ってきました。騙されたり脅されたりもしてきました。
 「井の中の蛙大海を知らず」ということわざがありますが、日本人の多くは、自分だけの狭い知識や見聞を全てだと思って判断してしまうのです。ほかの国の人間は同じ人間ですが、考え方や物事の基準がぜんぜん違う事があります。親切を感謝するわけでもなく当たり前だと思われたり、でも反対に日本では考えられないような感動があったり、ほんとうにいろいろです。
 結婚していて、もタイ国に来て「性」の自由さを目の当たりにした時自分も染まってしまうのでしょうか。または、こんなに自由なのだから結婚そのものの必要性を感じなくなってしまうのでしょうか。縁あって一生を共にしようと誓ったはずが、離縁という結末になった方もいるでしょう。世界にはいろいろな家族形態がありますが、日本は一夫一婦制です。結婚は契約ですからいろいろな義務や責任が発生しますが、一番大切なのは「貞操の義務」ですよ。何年も夫婦を続けていますとだんだん刺激が薄れて、心に隙間風が入り込み浮気の菌が入ってくるのです。アッと気付いた時には不倫の真っただ中ということでしょうか。不倫は既婚者の方が過ちを犯した場合こう呼ばれます。浮気はお付き合いをしている特別な男性がいるのにもかかわらず、別の男性と関係を持つことです。あなたは妻から「浮気をしたので離婚させてください」と言われたのですね。細かい話をせず、自分に非があるから、自分は仕事もあるので子育ても一人でやっていくつもりだとお話したのですよね。あなたの妻はあなたの秘密を知った上で、何も言わず、責めることなく自分から去ろうとしているのではないでしょうか。女は母親になれば強いのです。タイだろうと日本だろうと子供を持つ母親は強く生きているのです。
 あなたが妻に「同罪」だからといって今更自分の秘密を話したところでどうなるのですか?妻とは離婚したくないと言っていますがそれは勝手すぎるのではないでしょうか。あなたの自分勝手で、妻に秘密でタイ人女性と親密な付き合いを続け、妻に散々迷惑をかけているのですよ。きっとあなたの妻は、そんなあなたにほとほと嫌気がさしたのではないですか?言い争って泥沼になるより自分がさっと身を引いて全てを終わりにしようとしている様な気がします。 

(まりこ)