第 19 回

 なんだか今年は水の神様がおへそを曲げたのか?と思う位、水にたたられています。津波も洪水も大雨も、水の神様が暴れ回っているみたいです。20年以上のタイ生活の中で、もちろん大雨、洪水の経験はあります。スクムビットが川になり、車があちこちに乗り捨てられていました。

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ちょっと汚いけど、家の壁や道路沿いの塀に1メートル位水があって、その水位の上にはゴキブリさんがびっしりと集まって避難していました。こんなにも沢山いたんだ…と妙な感心をしたものです。(ゴキブリは泳げないのか?)道路が見えないので危険だから、学校は休み。それこそ道路の穴に落ちた人が沢山いました。その時も、アユタヤは大きな被害を受けていて、1階は水の中、2階は窓から船で出入りしているのをテレビで見たものです。 今年は50年に1度の洪水だとか。と言う事は私の経験したよりずっとすごいという事です。もう勘弁して下さい!何かに向かって叫びたい思いです。次から次へ、なぜこんなにも…と気持ちが沈んでしまいます。でもタイ人はめげない。
 うちの従業員にNという子がいます。彼女は私のところに来て、もう10年近くになります。お父さんは早くに亡くなっていて、うちに来てからお母さんがガンで亡くなりました。私の紹介で結婚した旦那様は、ある日彼女が仕事を終えて家に帰ったら。テレビを見てビールを飲みながら亡くなっていました。心臓が止まっていたそうです。(原因は不明。)

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一人息子を溺愛している母親は、嫁を嫌っていて結婚式にも出なかった位ですから、そのまま追い出され、また一人、アパート暮らしに戻りました。そんなこんながやっと落ち着いた頃、彼女の妹がガンに倒れました。まだ若かったせいか、亡くなるのが早かったそうです。なんでこんなに彼女は不幸を背負うのかと、悔しかったことを覚えています。でも彼女は元気に仕事をしています。1番の年長者なので、結構力があります。もっと暗くなってもいいはずなのに、タイ人気質か明るいのがいいです。私が救われています。タイはこの何年かいろいろな事が次々に起こって、もうダメかなと思う事もありました。でもその度に、タイの底力のすごさを見せつけられました。きっと何度でも立ち上がって生き抜いて行くのだと思います。「マイペンライ」はこんな時に使うといいなと思います。「大丈夫!」「まだ頑張れる」そんな意味に使いたいです。それにしても学校は長期休みになり、お母さんは大変だし、お父さんは仕事に支障がないはずはないし、お店にはお客さんが来られないし、スーパーから水やラーメンなど品物は無くなるし。いい事が何もないこの頃。
 いざタンブンにでも行きますか!

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