第 2 回

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 私は活字中毒で、寝る前に何かしら読まないと眠れない程です。何もない時には電話帳でもいいくらい。ですからお客様が帰国の時に本をたくさん置いて行って下さるのが、どれほど有り難いことか。自分で買うと好きな作家に偏ってしまい、新しい本を開拓できないのです。つい先日、常連の池田さんの奥さまに、〝帰国するので〟と一冊の本を頂きました。「柴田トヨ」さんという、今年100歳になる女性の詩集です。現在、宇都宮市内で一人暮らしをなさっています。詩作を始めたのは90歳を過ぎてから!びっくりです。なんということのない日常の詩に、なぜこれ程に心が震えるのでしょう。この本の中に、作者の100年の人生が詰まっているからでしょうか。70に近い一人息子への愛が溢れているからでしょうか。店の中で仕事しながら不覚にも涙ぐんでしまいました。HATTORIに置いてあります。よかったら読んでみて下さい。ここに、私が特別好きな詩をご紹介します。

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