第 26 回

 先日、こんな事がありました。夜8時頃、ショールームから出てくると、店の前で何人かの日本人男性が、うちの従業員の女の子に何か話しかけていました。どうも道を聞いているようなのですが、タイ語が出来ないので、従業員が私に助けを求めてきました。
〝○○というカラオケはどこにあるか?〟ということでした。説明すると、「どうも」とかなんとか言って歩いて行きました。店に戻ろうとすると、その人たちの仲間があとから7~8人ぞろぞろとついて行くので、『旅行者か?短期出張者か?』と思いました。タイに住んでいる人たちとは思えませんでした。私と話していた人は先に行ってしまって、会話を聞いていない後から来た人たちは、私をタイ人と思ったようです(その時、従業員とタイ語で話をしていたので)。すると、その中の一人が、つかつかと私の所に来て、日本語で「金欲しいんだろ?やるよ、チップ」と、私の手に無理やり何かを握らせたのです。私はしばらく事が理解できずに、ポカンとしていました。手を見ると、1バーツ玉がひとつ。「どうせこいつら、何言ってるか分かんないだろう」と、別の人が鼻で笑いながら、ぞろぞろと行ってしまいました。タイ人は優しいけれど、プライドが高いって知ってた?これからカラオケで盛り上がろうと舞い上がっていたのでしょう。地に足が着いていないよう…でした。そばに、たまたま常連さんが何人かいて、「日本人の恥だなぁ」と一言。「これから追いかけよう。ケリ入れてやろうよ」と、若い一人は今にも走り出しそう。まぁ、ジャイイェンイェン、なんだか情けない。あんなにたくさんの人がいて、一人くらい仲間の無礼をたしなめる人がいてもいいのになぁ…。それとも、旅の恥は掻き捨て?ここは外国です。そんな大きな顔してどうするの?ここがアメリカだったら、同じ事します?あなた達が思っているほど、日本人は偉くないのよ。心の中でつぶやく私。
これを読んで心当たりのある方へ。こんな事を続けていたら、いつか大やけどをします。老婆心ながら、一言御忠告申し上げます。〝ざけんなヨ、人生なめてんのか!タイをなめんなヨ!んなことしてるから、日本人はバカにされるんだぞ、もっとしっかりせんかい!〟 おっと、失礼いたしました。私としたことがお恥ずかしい。でも、これが面と向かって言えたら、きっと気持ちいいだろうなぁ…と、これは私のひとり言でした。 (はっとり)

h26