第 5 回

 先日、所用でプラトゥーナムに出掛けました。悪名高い渋滞地帯で、とにかく人、人、車、車。3時を過ぎたら特にです。駅まで歩くには中途半端でタクシーをつかまえようとしたのですが、すべて乗車拒否。嫌がるのも分かります。時間が時間でスクムビットまでじゃ…。そこで久しぶりにトゥクトゥクと交渉し、なんだかんだとやり合って、150Bで合意。ただ走るのも面白くないので市場調査を始めました。トゥクトゥクの1日(12時間)のレンタル料は280Bだそうで、ちなみにタクシーは650B。 なんでも値上がりしたねぇ、などと話をしながらビューンビューン飛ばします。 〝生活がきついからバイトするんだよ〟と彼は何枚かのパンフレットを見せてくれました。女の私にはギャー!っと叫ぶものもありました。カリプソやマンボーのようなニューハーフショーは白人社会にはあまり知られていないのか、連れて行くと客はチップをくれ、店からは500Bのバックマージンがもらえるそうです。なので〝白人大好き〟ですって…。まあ、〝お稼ぎ下さい〟と言って別れましたけど…。旅行者はとにかくたくさんのお金を落としていきますが、それでもタイは安い!と言われるから平和ですよねぇ。それでみんなが幸せならいいのかと、変に納得。でもそこで生活している人に、迷惑を掛かてはいけないと思います。 
 先日、大通りの洋服の屋台の前を通りかかったら、日本人の奥さんが大声で叫んでいました。タイ語がダメなのか私にむかって〝この人ひどいんです。昨日ここで買ったスカートにボールペンの汚れがついていたのに取り替えてくれないの!〟と訴えてくるのです。70Bで買ったというので 〝それは無理かも。洗えば落ちるって言ってますよ〟 と私。何千Bで買ったものならともかく70Bの屋台物は返品不可でしょう、普通。それから30分くらいして戻ってくるとまだやっています…。私はそっとその場を離れました。でもそれは価格もクオリティも納得の上での、タイ人相手のタイ人の商売です。そこに私たち外国人が割り込んで行くのだからよくよく考えてください。相手の生活をおびやかす様な真似は危険ですよ。以前クロントイで散々値切って〝やっぱりやめた〟と言った日本人が刺された事がありました。
世界中どこでもみんな自分の生活を守るのに必死です。「ほほえみの国」のタイ人だって起こる時は怒るんですよ!好奇心から色々なことにチャレンジするのもいいです。でもそれは時に危険と背中合わせだという事を、夢々お忘れなきように…。

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