恥をかき捨てる日本人たち

 エンポリアムの中にある某和食店での出来事です。タイ人女性3人と日本人男性3人。あまりお行儀が良いとはいえないオジサンたち。大声なので聞きたくなくても聞こえてしまうから、現状がほぼ理解できました。
 ゴルフ場からキャディさんたちを連れて食事に来たようです。女性たちは日本語がダメ。オジサンたちはタイ語がダメ。お互いに言葉が解らないから平和なのだと、両方の会話が解ってしまう私にはちょっと可笑しい。
「こいつら、こんなに贅沢したことないだろ」
「ほら、食えよ。こんなんで喜んでりゃ安いもんだよな」—さんざん自分たちが食べ散らかした料理を指さすオジサン。お互いに『センセイ』と呼び合っているところをみると、医者か弁護士か教育者か政治家か…、いずれにせよ、この品性のない人達はロクなもんじゃない。『センセイと呼ばれるほどバカでなし』と、昔の新聞に載っていた川柳を思い出す。そこへ、ガイドの身分証を首からぶらさげたタイ人女性が「時間がありませんよ」と迎えに来ました。すると、オジサン先生が「ねえちゃん、ここに座れ。なにか食っていけば?」それを聞いたガイドさんは、ぴしゃりとひと言。「私は、ねえちゃんじゃありません。ガイドです!」
 オジサンたち、時と場所と相手を考えて物を言おうよ。当節、日本語の解るタイ人だってたくさんいるのだから。日本でやってはいけない事、言ってはいけないことは世界中、どこでもやってはいけないんだよ。『旅の恥はかき捨て』なんて本当は通用しないんだよ。
 そういえば昔、こんなことがあったっけ。
某大手企業のタイ研修旅行とかで20人位の男性がバンコクにやって来ました。一日の研修を終えて、大型バスでスクムビットの某カラオケ店に乗りつけた時のことです。我先にとアセって飛び出す彼等。「早く行かなければ可愛い子がとられちゃう!」と思ったかどうか…。 あせった一人がバスの窓を開けて飛び降り、着地に失敗。足首をひねって大騒ぎになりました。結局、救急車を呼び、彼は病院行きでカラオケどころではなくなりました。立派に恥をかき捨てたというところです。
 本当にもう、いいかげんにしましょうよ。みっともないことはやめましょう。大金をゴルフでばらまいて、キャディさんたちを連れまわして、その後、現地の人たちは日本人を笑っているのです。
 チップの相場をどんどんハネ上げて、さっさと日本に帰ってしまう人たち。タイの女性と結婚して子供もいて、頑張りながら平和につつましく暮らしている日本人男性もいるのですよ。タイの女性への態度も接し方もよく考えて行動してくれませんか。あまりタイでバカなことはしないで下さい。
 今回はちょっと過激な事を書きましたが、タイに住んでいる日本人が一時帰国し、日本から旅行者が多くなるこの時期、またまたおかしなことを目にしたくないので失礼を承知で苦言を呈しました。タイは微笑みの国だと言われていますが、だからといって『何でもあり』ではないのです。  (はっとり)

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