言葉とは難しいものですね

 うちの店は基本的にはタイ語だけです。「いらしゃいましぇ~」とか「あ~がとござじゃ~ます」などと中途半端な日本語を使うよりも、明るくはっきりと「サワディカ~」「コップンカ~」と挨拶する方がタイらしくて私は大好きです。ここはタイです。日本人があまりひっかきまわすのはいかがなものか・・・と思う事件がありました。
 あるお客様がうちの従業員に、やたらと日本語を教えたがるのですが、言葉というものは話の前後、流れによって意味が違ってきたりして、とても難しいものです。ある時、そのお客様が「だけ」という言葉を従業員をつかまえて教えはじめました。「砂糖はいらない、ミルク だけ ちょうだい」この「だけ」を教えようとしていました。「ネギは嫌いだから、大根 だけ にして」とか。なんだか分かった様な分からない様な顔の従業員を引きとめて話し込んでいました。その時、一人のお客様が来店されて、その従業員があわてて注文を取りに行きました。そのお客様が「コーヒーを」と言ったとたんに、うちの従業員は大声で「コーヒーだけ」と言ったのです。私はあわてて謝りに行きました。全くもう・・・でもこの場合は何と言えば従業員が分かるのか・・・なぜ「コーヒーだけ」はいけないのか。教えたお客様もバツの悪そうな顔をしているし。あ~疲れる。(だからね、うちの店はタイ語 だけ でいいのだよ)と心の中で呟いてみました。
 言葉というものはやっかいです。従業員のひとりに、「キッチン」をどう間違えたのか、「チッキン」と覚えてしまった子がいます。いくら言い直させても「チッキン」になってしまいます。そして「ナムル」を「ナルム」と覚えてしまったお客様(常連さんです)がいます。二人の会話が始まると私はとんで行きます。「ナルムがまだ来ないよ」「ナルム?」(ナムルだよ}「今、チッキンでやっています」(キッチンだよ)とまぁこんな具合です。さてさて、今日はどんな事件があるのやら。毎日が楽しいです。
 日本から帰られた方達はみなさん「暑かった!」とおっしゃいます。「タイがこんなにサバイサバイだなんて・・」と驚いています。ホント、どうなってるんでしょうね?!地球が病んでいるのか?日本で40℃だなんて・・・ねぇ。そしてここタイでは風邪の人が続出しています。かく言う私も鼻がグズグズで、薬屋に走りました。「Contac(コンタック)ありますか?」とりあえず日本で飲んでいた薬を聞いてみました。「あるある。こっち来て」と連れて行かれたのはコンタクトレンズ用の備品売り場。その洗浄液を指さして「これでしょ?」
 さて、言葉とは難しいものではあります。    (はっとり)

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