子供との時間を大切に!!

 15年前に帰国した友人が久しぶりに訪ねてきました。あの頃は、お互いに子育て真っ最中でした。彼女もタイには10年以上住んでいたので、楽しいタイライフを送っていたと思います。あれから15年。長い時間を埋めるように3時間以上話続けてしまいました。帰国が決まった時、子供のことを心配していたのを思い出します。
 日本を知らずに育った子供が果たしてすんなりと日本社会に溶け込めるだろうか…中学生は難しい年頃です。案の定、彼女の娘さんは日本の学校に居場所を見つけられずにとても苦しんだそうです。そのうち、家にも居られなくなり家出を繰り返したり、そんな日々に疲れ果てたと友人は言いました。本当に色々なことがあって、やっと今、話せるようになったと…。あの頃は、それこそ一生分の涙を流したと友人は笑っていました。
 人生の中での『15年』はあっという間だったと思っていました。が、そんなことはないのですね。『15年』は決して短い時間ではないようです。子供が大人になり、親になり、気の遠くなるようなたくさんの出来事があった年月だったのです。
 『大変だったね』『お互いに歳をとるはずだよ』『でもまだまだ安心できない』そんな会話の陰に友人の深い苦悩を確かに見たと思いました。『あの頃は子供も小さかったから楽しいこともたくさんあったよね。まさかこんなに苦労するなんて夢にも思わなかった』と彼女は言いました。子供はいつまでも幼いままではないというそんな当たり前のことが、あの頃はわからなかった。だから子供を別の一つの人格として受け入れるまでに心の中で葛藤し、泣き喚き、とにかく戦った…と。『一緒に死のう』とまで思いつめた日々がどんなに辛かったことか。今、彼女が笑えるようになるまでに、どれだけの時間が必要だったのだろう。近い人には言えないことってあるから、遠く離れた友人に心の中をさらけだして少しは楽になっただろうか。
 子供を育てるってことは本当に大変なことなのですね。今、バンコクに滞在しているご家族の方たちは、皆さん子供も小さいし、楽しいこともたくさんあるでしょう。でも親と子が一緒にいられる時間はそんなに長くはないのです。過ぎてみるとわかります。だから、せめて食事の時には携帯を手放してみませんか?子の質問には目を見て答えてあげませんか?いろいろな経験をしてきた私たちは、たくさんの反省を込めて、過ぎ去った時間を振り返ります。もっと○○すれば良かった…と。
 私たちの時代にはスマホはありませんでした。それでも、もっとたくさんの時間を子と向き合えば良かったと思うのです。今、スマホやパソコンにかけている時間はどれ位ですか?少しだけ電話を置いてみませんか?人間が機械になんて負けちゃダメです!!今この時が過ぎてみれば本当に貴重なのだときっとわかります。本当です!!

(はっとり)

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