日タイ・草の根親善

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 ある日、フリーペーパーの広告に私の写真を載せたいとの申し出がありました。(お店のオーナーとして)こんな顔を載せても何もいい事はないし、だって恥ずかしいじゃないですか!!うちは食べ物屋ですよ。きっぱりとお断りしたら、なんと従業員たちはすごい乗り気なのです。自分たちは?自分たちも一緒に!!と…。
 タイ人の写真好きは、もちろん知っています。カメラを向けるとこちらが恥ずかしくなるようなポーズをとってくれます。まぁ、みんな一緒なら…ということで○月○日に撮影ということになりました。すると、驚いたことにその日休みの子までちゃんと顔を揃えているではありませんか!!「あれ?あなた今日は休みでは?」「休みを取り変えました」とか「写真を撮ったら帰ります」だって!!その位気合いをいれて仕事をしてよ…と心の中でつぶやく私。ちゃっちゃと写して早く仕事をしましょ…と言ってもなんだか、みんな揃わない。「あれ?○○がいないじゃないの」「○○は、今トイレでお化粧をしています!!」なんでよ、お見合い写真じゃあるまいし。出て来た○○は、なんだかまっ白でほっぺが赤くて口紅までさして、ちょっと笑ってしまいました。
 そういえば、ずっと以前に従業員たちと写真を撮った時、みんな私の隣りに来たがらないことがありました。「ひろのさん(私のこと)と並ぶと色が黒く見える」というのです。そりゃ私ちょっと年はくっていますけど、シミや皺もけっこうありますけど、色だけは白いのです、みんなよりも。私と並ばなくても、みんな色は黒いじゃん…と日本語で言ってみる私でした。でも、本当に【写真命】なのですよ、みんな。年末の夜のセントラルワールドの前に行ったことがありますか?きれいなイルミネーションやお飾りもさることながら、その前で写真を撮るタイ人たちを見るだけでも、ものすごく楽しいですよ!!そのポーズの取り方といったら「私はお姫さまよ」「世界は二人のために」「これ以上頑張れない」写真の題が次々と頭に浮かびます。とにかく写真だけで、これ程盛り上がれるなんてちょっと驚きです。でも幸せかも…と思います。そこで、今回はバンコクライフの編集長さんにご相談してうちの従業員の集合写真を載せて頂きました。この号が配布されるのが4月1日なのでソンクラーンで田舎に帰るうちの従業員たちは、きっと自分の顔の載ったバンコクライフを大切に持って帰ることでしょう。日本語は読めなくても写真はわかります。田舎の親戚が集まった中で、きっと彼らは人気者になるはずです。こんな小さなことでも、日本とタイの草の根親善に役立ったらいいな…と私ハットリは密かに思っているのでありました。

(はっとり)