二個いちホットドッグ??

 唐突ですが、ドイツが西と東に分かれていた頃の、こんな話をご存じですか?
東から西へ亡命しようとして、いわゆる「ベルリンの壁」をこっそり抜けようとした若者がいました。大きなスーツケースを2つ用意して、それをお互いにくっつけて真ん中をくり抜き、人間が中に隠れて入り、検問を突破しようとしたのです。2人が並んでスーツケースをガラガラと引いて。なんだか変ですね。でも、真剣に真面目に考えた方法だったのです。なぜ、こんな話をするかというと、つい先日、この話を思い出す出来事があったのです。うちの店のお昼のメニューに「ホットドッグ」というのがあるのですが、なぜか一時期、ホットドッグ用のパンが市場から消えてしまったのです。そこで、急場しのぎにロールパンを2個使うように、キッチンに指示したのです。私としては、小さなロールパンに長いソーセージを切って、とりあえずミニドッグを2つ作る…というつもりでした。
 そして、出来上がったホットドッグを見て、思わずのけぞってしまいました。ロールパンを横に並べて真ん中に1本まるごとのソーセージが挟まっているのでした。
 まさに2つのスーツケースを並べて中に人が隠れている状態です。でも、スーツケースは2つくっつけてしまっているので離れる事はありませんが、ロールパンはただ並べてあるだけ。これをどうやって食べるのか? 私はあわてて「ソーセージを切って!」と指示しました。すると、横に長~く切ってパンにはさんで出てきました。
 パンからだらしなくソーセージがはみ出している。その時、私はつくづく思いました。言葉で正確に伝えるのは至難の業であると。タイ人たちとは長い?付き合いだから、言わなくても分かる…なんて、そんなことはあり得ないと解っているつもりでも、まだこんな間違いをしてしまう自分に、何だか可笑しくなりました。ホットドッグがなぜベルリンの壁なのかは、触れないで下さい。私の頭の中では繋がっているのです。想像力が豊かなのだと、一応言わせて頂きます。
 そんなこんなで、また一日が過ぎていきます。あ~ぁ、楽しく疲れた一日でありました。
(追伸)-前々回のコラムに書きました『カツ丼』の、その後についてのお問い合わせを戴いております。後日、無事にカツ丼を食することができました。「むさし」さんのカツ丼、美味しくいただきました。ありがとうございました!!

(はっとり)

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