中国人も呆れた日本人

 ある日のBTS車内での出来事です。ガッチリ型の日本人女性とその夫、3才くらいの子供一人の3人家族が乗り込んできました。夫はよくロッティー売りにいるような色黒で目のパッチリした黒髪のくせ毛(たぶんネパールとかバングラディシュの人)で、子供は父親そっくりのクリクリ頭のかわいい男の子でした。私は周囲にいた中国人の団体のあまりのけたたましさに我慢の限界でした。そこにその家族が乗り込んできたのですが、何か揉めていました。しきりに夫が奥さんに謝っているのです。そして突然奥さんが叫びました「バカヤロー!!何やってんだよ!!だからユーはダメなんだよ!!トゥモロウのメシは抜きだかんな!!」夫「ゴニョゴニョ…」奥さん「グズグズしてんじゃねーよ!トゥデイに間に合わんかったら意味ねェーだろうがョ!バーカ!」そのあまりの大声に、さしもの中国人もシーンとしてしまう有様でした。周りの人たちは何を言っているのか意味はわからなくても、怖い顔と口調で奥さんが怒っているのは理解できたでしょう。訳のわからない英語と日本語のチャンポンで夫婦の会話は成り立っているようで、夫は俯いてゴニョゴニョと喋っており、時々、雨に打たれた子犬のような目で奥さんを見つめてゴニョゴニョ…子供は泣きそうな目でお父さんの手を握り締めていました。言葉の暴力の間にはバシンと頭を叩いていました(これはいわゆるDVではないだろうか?)私はなんだか腹が立ってどうしようもなく、だからといって、犬も喰わない何とかならばと、口を出すのもはばかられて、ただ眠ったふりをしていました。でも、不愉快でした。もし、私の娘があんな事を言ったとしたら、やったとしたら、私は娘をはりたおしていたでしょう。日本人としてみっともない。中国人から呆れられてどうするの!!そこにはタイ人もいれば白人もいた。みんな驚きの目で見ていました。たった一つの救いはみんながこの奥さんを日本人だと認識できなかったのではないか…ということです。「トゥモロウのメシは抜きだかんな」これは日本語なのだろうか…?日本語を勉強している人たちには理解できないだろうということを思わず祈ってしまいました。その奥さんはたぶん30~40代でしたが、どんな育ち方をしたのだろうか…と、それが気になりました。そして、その場に居合わせた同国人として「その言い方、何とかなりませんか?」と言えなかった自分に苦い思いが残った一日でした。

 2014年もHATTORIをかわいがって下さいまして心よりお礼を申し上げます。皆様のご健康ご多幸をお祈りして一年の締めくくりとさせていただきます。

(はっとり)

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