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2011年のタイはどう変わる?

沈黙する富裕層と迷走する庶民 深まる二重構造

 「今年はタイの国はどうなりますか、良くなるんでしょうか?」と、問い掛けた時に富裕層の(例えば中華系タイ人)は沈黙するのに対して、シーロムなどで働く中間層のタイ人は「政府のやり方次第」と答え、タクシー運転手や屋台のおばさんは「大丈夫、心配しないでいいよ!」と、回答はそれぞれの立場で全く異なる。一昨年前のスワンナプーム国際空港占拠に始まって、昨年のUDD・反政府同盟(赤服)の大暴動により、タイ国から避難する日系企業の駐在員や家族の数は前代未聞といわれる多さだった。観光関連業への影響も激しく、旅行会社とホテルは大打撃であり、旅行者を対象とする繁華街にあるタイ式マッサージ等も壊滅状態を呈し、廃業に追い込まれた店も多くを数える。
 昨年の政情不安に特徴的なのは、影響の被り方が地域によって全く異なっており、赤服による占拠が長期にわたったラチャプラソン交差点からプラトゥナーム交差点までの商業エリアと、チットロム周辺、ルンピニ公園からラチャダムリまでのエリア(ランスアン通りを含む)、ラチャプラロップ通りからディンデーン交差点と戦勝記念塔の周辺、これらの地域は商業活動の停止による失業者の大量発生に加えて、政府がようやく強制排除にとりかかった5月中旬に放火や略奪、今でも加害者が不特定とされる銃器による無差別殺人など、世界有数の都市としては考えられない危険度の高さによって大混乱を招いた。 アピシット首相の私邸があるエリアでは、警察や陸軍による厳重な警備が行われたために客の足が遠のき、近隣の店舗・施設が休業に追い込まれたが、日本人が多く住むスクムビット地区では大きな被害がなかったのは幸いである。
 農民層を中心とした団体通称「赤服」は一部で言われていたように、貧しさと暇を持て余す田舎から小遣い銭欲しさにバンコクまで担ぎ出された感があり、残念ながら政治理念や理想社会への提唱といった部分が見えてこない。しかし、一昨年、「黄服」の国際空港占拠とバンコク都内での暴動に対処を誤ったため、赤服騒動の早期鎮静化ができなかったところに今後の大きな課題を残しているだろう。「黄色を許したから赤色が怒った」簡単に表現するとそうなる。即ち、逆のケースとして「赤色を許したら再び黄色が決起する」という、国を割りかねないダブルスタンダードが出来上がってしまい、自己主張の強いタイ人の性癖を考えると、この二重構造の収拾は容易ではないと思われる。
 BTSが延長し、国際空港から都心近くまで直行できるエアポートリンクも開通した。しかし、一介の旅行者や郊外から通勤する者は多少の恩恵に預かれるが、真の都市開発とは何か、という意味で疑問がつきまとう。移転したイミグレーションへの交通アクセスの不便さを感じる外国人と、エアポートリンクに利便性を覚える旅行者とはどちらが多数派になるだろうか。黄と赤の二重構造、都市開発の二重構造。この二点だけでも抱える問題は大きく、タイに住む外国人として成り行きを見守っていきたい。