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新考察 女性化願望者の多発

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マイペンライ精神はホルモンが作用 女性のストレスも原因

 「女性化願望者」とは平たく言えば「オカマ」である。男は男らしく女は女らしく、というのが世界中どこの文明にも行きわたった社会通念であるのだが、タイには実にオカマが多い。下町のソイやデパートの売り子、地方の田舎町、あらゆる場所に生息する。パックツアーにもオカマショー見物が組み込まれ、名物として立派に社会認知されている。 なぜ、こんなにオカマが多いのだろうか?マイペンライの社会性ゆえ疎外されずに生きられるからなのだろうか?極論すればその通りである。
 人間の体には副腎皮質や性巣に「テストステロン」というホルモンの一種がある。 男性ホルモンの一種だが、これがなかなか面白い作用をし、“楽をしたい、楽をしたい、面倒なことはしたくない”という衝動を引き起こす。

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 さらにこのホルモンは脳細胞と直接つながっているので、欲望のままに行動をとり続けると、自分の都合中心になって物事の結果に関心が浅くなり、思考停止のクセがつく。これが「マイペンライ」精神。さらに、この「テストステロン」ホルモンを受け取る細胞の感度が鈍感になると性染色体がオス(XY)なのに、すらりと細い足、胴のくびれなど、外見の女性化が現れてくる。
 初期の胎児には性の区別がなく、23対・46本の染色体の中の一対が、XXかXYかの違いがあるだけだが、このY染色体に乗っている遺伝子のうち「Sry精巣決定因子」が8週目くらいの胎児の性腺原基に作用して精巣が作られる。さらに4週経つと精巣から「アンドロゲン」(男性ホルモンの総称)が大量に分泌され、脳の性分化が始まり、「男」として決定付けられる。この時期の母体に様々なストレスがかかった場合、内分泌系のデリケートなメカニズムが狂ってホルモン作用がおかしくなり、胎児の「性」に混乱が生じる。
 適量のアンドロゲンが脳に供給された胎児は男らしい男になるが、母体にかかったストレス(タイは女性社会だから余計に多い)により内分泌が阻害されると、体は男でありながら脳は男性化していない胎児が生まれる。そして成長し、自我の発達と周りの環境によって世界に誇る立派な「オカマ」が出来上がる。
 近世まで半裸で暮らし、体温調節機能が低下。さらに、気候と風土がもたらしたタイ人独特の貧血体質からくる「やる気なさ」とマイペンライ気質。鉄道の発達により一気に肉食化したことによるコレステロールの過剰摂取によるテストステロン・ホルモンの増加。これらが深層心理学の曖昧な仮説ではなく、最新の生命科学によって導き出したオカマ大量発生の要因である。 屋台のビニール袋から溶け出している環境ホルモンも原因のひとつになるのかもしれないが、いずれにしても、「アンドロゲン」が正常に働かなければ種は絶えてしまうのである。タイ人の男性は女性に負担をかけず、もっと男らしく国造りに励んで欲しいと思うのだが、タイ人自らがそれを許しているのである。