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日本人女性 カンボジア国境で足止め

019

パスポートが戻ってこない 旅行者は就労できません

 9月23日(金)の朝、知人から電話が入った。「今、カンボジアへビザ取りに来ているのだけど、19日(月)に着いて申請してからずっと待たされて今日で4日目。お金もあまり用意してきていないし、どうすればいいですか?!」と、困惑している。在タイ10年近い彼女は、実はツーリストビザの取得を繰り返しながらバンコクで働いている。また、彼女と同じように近隣諸国を行き来して、タイでの滞在延長を繰り返しながら仕事に就いている日本人はかなりの数に上る事も以前から何度となく聞き及んでいる。
 タイ国で日本人も含め、外国人が就労する場合は、滞在許可に関する規定が設けられている。大筋では、Bビザと労働許可証の所持であり、ツーリストビザを持つ旅行者の立場で就労に携わる事が違法であるのは、ご存じの通りである。しかし、長期に渡って旅行者を装って滞在している事が明らかな者でも、「タイの緩(ゆる)さ」の部分でビザのスタンプが押され続けてきた。彼女もそれに甘えてきたわけである。
 話を聞けば、8月末にカンボジアのタイ領事館での人事異動に伴って、ビザの申請方法が大幅に変わり、①タイ国での銀行預金(2万バーツ以上の残高)の証明、あるいは、②住居するアパート等の賃貸契約書と前月分の家賃支払い領収書、あるいは③現在同居しているタイ人のIDカードコピー。この3点のうち、いずれかがビザ申請の条件になったと云うのである。旅行者であるのなら、本来は旅行先の国の預金通帳や、アパートの契約書も不必要なものである。タイ側も当然それは承知済みであり、その書類を用意して訪れた者は、旅行者の仮面を被って就労、もしくは不透明な理由での長期滞在者ということになる。「これは引っ掛けでは?」と感じた彼女は、③を選択した。10年近い在タイの生活の中で、タイ人のIDコピー(名義貸し)を売っている業者を知っていたので、そこでどこの誰ともつかぬタイ人のIDコピーを購入し、今回のビザ申請に臨んだのである。係官はパスポートと共にそれを受け取り、『調べるから待っていなさい』と返事したきり、翌日も翌々日も返事が無く、4日目に至ったのである。「なんとまあ、無謀な事を…」と、戒めても仕方がない。電話の向こうでは、普段は気丈であってもやはり女性。心細さに震えているのである。「では、日本に急いで帰る事になったので、ビザの申請は取り消します。バンコクに一度戻って準備をしたいからパスポートを返して下さい。と言って、まずは帰って来なさい」と告げた。夕方、彼女は疲れ果てた様子でバンコクに戻って来た。ビザ無し、15日の滞在期間のみ。
 もう何年か前になるが、旅行業を営む、吉野さんという人がいた。カンボジアへのビザツアーの草分けともいえる方で、歯に衣を着せぬ物言いと、強引な言動で一部の日本人からは奇人変人とも呼ばれていたが、80歳に手が届くのに大変エネルギッシュで情熱のあるお爺さんだった。その吉野さんが、ある時、私に言った言葉を思い出した。「我々、日本人はどこの国に居ても、きりっと襟(えり)を正して生きなければならない」まさに正論である。
 旅行者を装って就労する、それはタイの国に甘え過ぎだと思うのだが…。(写成麗)