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No.029|2012年03月01日号
ネパールへ行ってみよう!
バンコクから3時間半 願いは叶うし、腰痛も治る?
もうすぐタイはソンクラーン。連休に旅行を計画したいけど、タイ国内はどこも混雑して嫌!でも、行きやすくて新鮮な所は?と思われている方に、ネパールのパワースポット巡りをご紹介します。ネパールはバンコクから直行便に乗って3時間半ほどで着きます。スワンナプーム空港からタイ航空が毎日一便出ています。朝10時半に出るカトマンズ行きに乗り、ネパール時間のお昼12時頃にはカトマンズ国際空港に到着。空港から市街地までは車で30分程で、行程は楽々。
まず、沢山のゲストハウスや中級ホテルがある「タメル」地区からパワースポット巡りをスタート。ここから3㎞ほど西に位置する「スワヤンブナート寺院」。ここはユネスコ世界遺産に「カトマンズの渓谷」の一部として登録されているネパール仏教寺院です。ここの名物、鬼子母神堂の前で願掛けをすると願いが叶うことで有名ですが、自分の気持ちに嘘があると、必ず天罰が下るのだそうです。生半可な気持ちで願掛けをしてはならないと、ネパール人ガイドさんから注意を受けました。心して願掛けしましょう。
※只今の気温3℃
再びタメル地区に戻り、「ダーバースクエアー(ダルバール広場)」に向かいます。ここには、1757年にカトマンズ最後のマッラ王朝の王であるジャイ・プラカース・マッラによって建てられた「クマリの館」があります。この館には生き神として崇められているクマリが住んでいます。クマリはヒンズー教の女神ドゥルガーの化身であると信じられ、ネワール・サキャ族の由緒正しい家の出身の少女の中から選ばれます。一日二回位、クマリは中庭の小さな窓から顔を見せてくれますが、回数や時間はその日によって違い、写真を撮ることは禁止されています。ガイドさんの話によると、クマリの顔を見て願掛けをすると必ずその願いは叶うのだそうです。年に一度のインドラジャトラの祭りでクマリの山車巡行があり、その時は必ずクマリを見られるので、沢山の人達で街中は大変賑わいます。
次に向かうのはカトマンズの東にあるネパール最大のチベット仏教の「ボダナート寺院」。高さ36m、南アジア最大の仏塔の周りを、チベット僧や信者達が参拝する姿が見られます。沢山の人達の祈りの力によって、この場所に立つだけで体中に不思議なパワーがみなぎってきます。この寺院で昨年、東日本大震災が起こった日から49日目の4月28日に、亡命チベット人による四十九日法要が営われ、震災犠牲者の冥福と被災者の平安を祈ってくれました。
市街地から南に位置する、カトマンズ盆地の古都「パタン」。旧王宮で、現在は博物館の両脇の壁には連日、お爺さん達で満席状態。何故なら、この壁の前に座ると腰痛が治るという、ありがたい場所なのです。このパワーは、向かいに建っているナラヤニ寺院から来ており、内部にはバンコクのエラワンプームと同じ「梵天様」が祀られています。
最後に、旧王宮前広場の前のシータレジュ・レストラン(電話5538358)の屋上で、ランタン山群を眺めながら、ネパール茶をどうぞ。世界最高峰級の山々のパワーを受け止めて、なかなか得られない神秘的な思い出を作ってください。 (稗田 美奈子)
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