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バンコクの野犬を考察する

031

トンローの犬は寛容である 野犬に対処する最善の方法

 バンコク都内には10万匹以上の野犬がいるといわれています。日本から来られたばかりの方は「なぜこんなに犬が放し飼いになっているの!」と驚きますが、飼い犬なのか野犬なのか見分けがつきにくいのも確かです。タイ全土では公表されない分も含めると、毎年100人以上が犬に咬まれたため狂犬病で死亡しているそうです。日本人の場合は被害に遭っても即座に病院に駆け込んで治療を受けるケースが多いようですが、昼間でも後ろから忍び寄っていきなり噛みつくような犬は狂犬病なので、外出時には注意が必要です。
 タイの犬はもともと温和な性格で、人間に遠慮しながら当たり障りがない程度に気軽に生活しているようですが、夜になると集団化して凶暴になるのはなぜか。野犬を取材し、検証してみることにしました。 タイで日常見かける犬を大まかに分類すると、
①敷地内から出ない家犬
②放し飼いされている飼い犬
③寺の周囲にいて強い縄張りを主張するコミュニティ野犬
④うろついているだけのホームレス不良犬、以上の4タイプになります。 さらに地域性では、
①ヤワラーの犬は卑屈である。②ラチャダーの犬は中国人観光客に気を取られてばかりいるのでソワソワ落ち着かない。
③トンロー周辺の犬は食に恵まれているので寛容である。
④スティサンの犬は地域も伸び悩んでいるので怒りっぽい。といった主観的な判定です。 
 大まかな分類の中で、②の放し飼い犬は深夜になると夜行性の本能によってあたりをうろつくものの、人間に対する遠慮の気持ちが元々あるので、前を走ったりしなければ問題ありません。注意したいのは③と④で、この野犬たちはリーダーを中心に主従関係を持ち、敵対視する者には挑みかかるという困った習性があるようです。人が多く集まる寺の野犬は、余った供え物を僧侶から分けてもらえるのでよいのですが、儲かっていない寺では犬に回すほどの余裕がないので、③はいつでも④になる資質があります。小さな寺があるソイに夜は行かないことです。
 今回は④の危険度最大級に接近してみました。スクムビットの歩道橋辺りにいる犬はまだマシなほうで、取材地に選んだこの高速道路下の荒地にたむろしている連中は人間も犬もデンジャラス。狂犬病が進行した犬は凶暴性も高く、人に咬みついた後でヨダレを垂らしながら死んでいくのです。時刻は深夜1時。街中でも見かける皮膚病に罹った犬が数頭吠えかかって来ました。集団の中で階級が低い犬は食事が十分でなく、戦闘訓練の練習台にされたりと色々なストレスに常時さいなまれているので皮膚病になってしまい可哀想ですが、人間を脅す一番手がこの下っ端犬の役割なのです。「犬と目を合わせてはいけない」といわれますが、至近距離まで来て吠える犬は目を逸らせると『こいつには勝てる!』と思い込み、逆につけあがってくるので逃げ腰にならず、スキを与えず、集団のリーダーを見つけてその犬を追いかけ回せば野犬たちは驚いて引き下がります。犬の習性の中で【見た事がないものを怖がる】というのがあって、思い切りかがんで頭を両足の間に出し、両手で左右の足首を持って犬に向かって歩くという方法です。誰かに見られたら恥ずかしい恰好ですが、やはりこれは効果テキメンで、『何だ、これは…』という感じで野犬は後ずさりして逃げます。犬は正面から突く動作にも弱いので、傘や棒で対処するのも活路が開けます。
 しかし、あくまでも野犬がいる場所は避けて通り、夜は外に出ないことです。本当はおとなしく気弱なところもあるタイの野犬。暑い昼間はグッタリと寝込んでいて夜になると俄然元気がでてくることを理解して、余分な危険をはらまないように自らをコントロールするのが私たち人間の役目でもあるのです。  (三神武)