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純血シャム猫が消えてしまう

068

チコの緊急ネコ報告 13種絶滅したタイ原種の猫

 日本のTV番組で世界の猫を特集したいので、シャム猫について調べて欲しいという依頼があった。実はシャム猫というのは通称であって、ウィチェンマーと言うのが正式名である。このシャム猫を一躍有名にしたのは、ラマ5世が当時のイギリス領事に差し上げた2匹の猫が、世界の猫品評会において賞を取ったことで世界中に広まったと言われている。今年のタイ政府観光局で作ったPRの紙バッグはこのシャム猫がモチーフなのである。ウィチェンマー猫の歴史は古く、昔のアユタヤ王朝時代の王様が飼っていたり、その頃の文献で「猫の書」というものにも事細かくウィチェンマーの特徴などが書かれており、タイ猫の原種というのは17種類あったのだが、その後どんどん原種が絶滅して今ではたった4種類しか現存していない。しかも、この4種も最近は減少傾向にあるので、このままでは貴重なタイ猫自体の存在が危ぶまれているのであった。
 そんな状況の中でタイ猫原種の存続のために奮闘しているタイ人がいるという情報を得て訪ねてみる事にした。バンコクから南西のアンパワー水上マーケットのすぐそばにある『Baan Meo』(バーンメオ)と呼ばれるタイ猫交配養育施設。入り口にはタイ原種の4種類の猫とカオマニーという珍しい種の猫の5種類の猫の看板がある。中に入ると沢山のケージに猫がいて、それぞれ種名と説明書きがある。施設を運営しているタイ人の男性Preecha 氏は元々この辺りの村長をしていた人であるが、幼少の頃より自宅で飼っていた猫が一般的な猫とは違い、ウィチェンマーである事がわかり、その美しさに心底惹かれていった。大人になりタイ猫について調べてみると、元々17種類のタイ猫が今では4種類しかいないという事に危機感を覚え、自身で交配、養育のノウハウなどを勉強し、タイ猫の繁殖、保存を始めたのであった。
 タイ原種4種類はウィチェンマー(シャム)猫。アユタヤ王朝時代には幸運を招くということで王室で育てられ、庶民は飼う事が許されなかったという。明るい空色の目をもち、全体的には淡いクリーム色の柔らかい毛で、耳の先、足の先、顔、尾の先、睾丸の周辺の9カ所に濃い茶色の部位を持っているのが特徴である。 その次はゴンジャー猫。しなやかな黒の体毛を持つ。こちらも幸運の猫。目の色はタイの花Doc Boubに近い黄色である。口と尾の先がやや尖っている。 次はコラート猫。以前はGray、Malasなどと呼ばれていたが、原産がナコンラチャシマー県ピーマイであるからコラート猫と呼ばれるようになった。昔はコラート猫は幸運を招くといわれ、猫を使った雨乞いの際に使われた。色はグレー。 最後にスパラック猫。カッパーとも呼ばれるように毛が銅色をしている。この猫はアユタヤ王朝がビルマの侵略の際に持ち去られたと言われている。
 プリチャー氏は猫種の保存にあたって交配を行っているが、これが一番大事で大変なことでもある。猫の親子、兄弟間は交配できないのと、最初から純血100%であれば良いが、70~80%の場合は、100%純血になるまで何年間にもわたって交配を続ける。普通は約8年間でほぼ納得のいく交配ができ、純血種になるとのことである。昔の純血種から現代に至るまでに様々な種と交配を重ねてきたため、見た目はシャム猫のようでも実は100%ではなく、80%ほどのものだったりということが実際はあるらしい。血統書を得るための認定の際にはしっぽの長さ、色の入り具合などなど細かい審査基準があり、それを満たさなくてはならないので、並みならぬ努力が必要であるとのことであった。 今日も交配に力を入れて養育をしているプリチャー氏の施設は、彼個人の施設であるために見に来る人からも入場料を取る訳でもなく、猫好きの人が寄付と個人の資産からここを維持運営しているのである。正直、寄付が少ない時などはかなり大変であるとも話されていた。私も猫好きの一人として何とかこの施設を存続して欲しいと願うばかりである。プリチャー氏曰く、日本人も猫好きの方が多く、本物のタイ猫を見に来て下さいとのことで、いつでも大歓迎だそうである。バンコクから少し足を伸ばすだけ、日帰りでいけるので、水上マーケットに行くついでに是非、タイ猫にも触れてみてはいかが?と思うのだね。

(取材・ちこ)