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ネット社会を考える① 君たちは「歩く凶器」だ

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歩きスマホで救急搬送 旧約聖書の「禁断の果実」

 世界中にインターネットが普及し、今では携帯電話はスマートフォンが当たり前になり、Twitter、Facebook、LINEといった、ソーシャルネットワークサービス(SNS)が定着しています。しかし、インターネットは便利さの裏に、弊害も孕んでいます。例えば先頃の、ネット上の仮想通貨「ビットコイン」の114億円消失事件で、預り金が何者かによる不正アクセスによって全部なくなってしまった、と言い訳する管理者の大変無責任な体質は、現在のネット社会の暗部が生み出したものでしょう。また、誰でも参加できる掲示板サイトは、情報収集に必要だと主張する人間がいる反面、噂や憶測に過ぎない誹謗中傷を一方的な表現で無責任に書き連ねる様は「トイレの落書き」と云われ、風評被害の原因にもなります。
 SNSも多くのトラブルが起きており、埼玉のベビーシッターによる幼児の殺害など、『相手の顔が見えない』ネットが発端となった事件が毎日のように新聞紙上を賑わしています。ネットに代表される今日の大衆社会のメディアの信頼性に対して懐疑的にならざるを得ないのは、確実な信頼性をつきつめて考えるよりも、仲間内での話や、不透明な部分が多いマスメディアの情報網への妄信が、現代社会の知的生活上に多大な弊害を与えている現実です。『手軽』、『便利』という言葉に踊らされてアプリを導入し、それに依存した結果が、「ネットで見た」という言葉通り、考えるという習性をなくした人間の増殖です。それはメディアの責任ではなく、個人の資質に帰する問題でしょう。
 ネット依存者が増えたのにはスマートフォンの普及が大きな原因の1つです。電車や街中でもスマホを触りながら歩いていて事故の原因にもなっており、昨年の東京都内だけでも「歩きスマホ」の人間に衝突されて36人が救急搬送され、死亡者も出ています。この状況を、消防庁は「スマホの普及が事故の原因だが、まだ氷山の一角」と発表しました。
 スマホを手に他人の迷惑など考えず、まるで取り憑かれたように街を闊歩し、信号待ちの間やデートの最中にもスマホの画面を見つめる狂気の人々。食事の際も子供そっちのけでスマホにかじりつく若い親たち。タッチパネルを使うスマホは、画面を注視する時間が長くなる傾向があります。それがいかに危険なことか解っているのでしょうか。統計によれば、スマホの利用は、①メール②フェイスブック&ツイッター ③ゲーム、の順です。また、幼児を連れた母親の42%が「スマホ使用者と実際にぶつかったことがある」と答えています。こんな人間に巻き込まれて命を落とすことも考えれば、立派な「歩く凶器」だといえます。或いは「歩く狂気」でもあります。
 文部科学省が、中高生のネット依存者が推計52万人であると発表しました。顔が見えないのをいいことに、SNSでのイジメが学校でも問題になっています。若年層にまで拡大するネット依存は、子供としっかり向き合っていない親の責任でもあり、なんと親子を含めてのフェイスブック疲れ、LINE疲れが騒がれています。SNSを利用しない私にとっては、『ツール』であるはずのフェイスブックやLINEに疲れるという意味がわかりませんが、それが現実に起こっているのは滑稽としか言いようがありません。この疲労感の原因は『コミュニケーション能力の低下』です。「いいね」や「スタンプ」だけでコミュニケーションを完結させてしまうことにより、考えや想いを言葉で伝える能力が確実に低下してきています。さらに、自分の頭で考えなくなるので、何でも検索しなければ解らない、自分で何も決められなくなるのです。
 昔々、アダムとイブは、蛇(悪魔)にそそのかされて禁断の果実(リンゴ)をかじり、楽園を追放されました。スマホを開発して世に広めたアップル社のロゴマークも同じく『かじったリンゴ』です。この奇妙な一致は偶然なのでしょうか。 (由旬)