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ネット社会を考える② ネットは神様の贈り物

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スマホで親友は作れない 現代に生きる者への試練

 今や全世界で10億台の巨大市場になったスマートフォン。その膨大な利用者に目をつけて、ネット上では「稼ぐ」、「儲かる」といった言葉が氾濫している。一見しただけで明らかな詐欺と解るのだが、果たして多くの人が騙され、公的機関に苦情や被害届が相次いでいる。試しに胡散臭いサイトではどんな事を言っているのか見てみた。
 -『毎朝、乗りたくもない満員電車にすし詰めにされて、やっとたどり着く会社では、つまらない仕事をやって、嫌な上司やお客に頭を下げ続けた結果、給料明細を見て、こんなわずかな給料か、と深いため息をつく。誰も自分や家族を守ってくれない。会社は働くだけ働かせて後はポイ。 ネットで見つけたアフィリエイトでは拷問としか思えない大量な作業を強いられ、 難しい知識や理論に脳みそを痛めつけられ、 1円すら稼げないまま挫折してしまいました。勝手にお金が流れ込む、放ったらかしで稼げる、という言葉を信じた結果、 なけなしの貯金をあっという間に全額失いました。悔しさと罠にはまった自分の馬鹿さ加減に腹が立ち、パソコンの前で胸が張り裂けるほど泣きました。』-こういった泣きごとの後に、『しかし、この方法は絶対に稼げました。他の人には教えないでください』と前置きがあって、マルチまがいの他のアフィリエイトの宣伝をしていた。不特定多数がアクセスするネット上で『他の人には教えないで下さい』と言う驕慢と稚拙さには茫然とするばかりである。
 しかし、これにまんまと騙される人間がいる。その根底にあるのは『楽をして金儲けをしたい』という意識である。誰でもそう思った事はあるかもしれない。努力が必ずしも報われるとは限らない世の中だが、努力や頑張りがなくて一体なにが手に入るというのか。友達を作るにも、一緒に遊びや勉強をし、時にはケンカもしてお互いが認め合い、困った時に力になってくれる親友となるのは人間付き合いの努力の賜物である。ところが、携帯で繋がっただけの「ともだち」は脆い。一度でも気分を害されればスマホで仲間外れとなる。実際に自殺に追い込まれた中学生もいる。スマホの繋がりで親友は作れないことを覚えて欲しい。
 満員電車にすし詰めにされて会社で働く人や苛酷な現場で働く人がいるから、社会が国が成り立っている。給料が少ないのは自分の努力不足と怠慢の結果であり、あげくに、誰も自分や家族を守ってくれないという甘えは一体何だ。自分自身が家族を守るのが当たり前ではないか。今の仕事に不満があるのならスキルを磨いて上級職を目指せ。それができないなら現状で我慢して頑張れ。
 頑張ろうとせず、全てを他人任せにして全てを他人のせいにする。そういった脆弱な人間が多すぎはしないか。ゆとり教育の歪んだ部分は「頑張ること」を捨て去ったことにある。詐欺に簡単に騙される人間や騙す側を産み続ける背景には、ネット社会の歪みが一因となっている。汗を流さず楽をして金儲けしようとする人間にとって、インターネットは『稼ぎのツール』にもなる。ましてやスマホという、深みを持たないネットツールが世界的に流行している現在は、楽をするための「アプリ」制作が人気の業種でもある。全てが『手軽』であり、中途半端である。先頃のネット上で取引されるビットコインの盗難事件でもサイト側の説明は「システムに不十分な点があった」と、これだけだった。不十分なのは自分たちの頭の中である。管理者なき仮想通貨の危うさとは、ネットの危うさそのままでもあるのだ。
 今年の初め頃にローマ教皇が「インターネットは神様からの贈り物です」と言った。確かに現代社会はインターネットによって飛躍的に様変わりした。自分の部屋から世界中に繋がることが可能になり、ビジネス効率も以前とは比べ物にならないほどである。しかし、神様は必ずしも人間に良い物だけを与えてくれるとは限らない。善と悪の両面を使い分ける試練だとローマ教皇は言っているのだ。手軽で楽なものには代償を伴うという含みである。

(写成麗)