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狂気 DQN『キラキラネーム』

085

公園で「ぽえむ~!ぴいな~!」と叫ぶ母親 名は体をあらわす

 昔の同僚で今も教育に携わっている友人から長いメールが届いた。日本の名前文化が危機に瀕しているという。最近の子供の名付け方には私も少なからず違和感を持っていたところだった。ここ数年で実際に登記された名前のリストがついており、「どう思うか?」と感想を求めていた。
 リストは昨年の「ベスト・オブ・キラキラネーム」から始まっていた。1位=泡姫(ありえる)、2位=黄熊(ぷう)、3位=姫星 (きてぃ)、4位=宝物(おうじ)、5位=希星(きらら)、6位= 心愛(ここあ)、7位=美望(にゃも)8位=今鹿(なうしか)、9位=姫奈 (ぴいな)、10位=皇帝(しいざあ)—-驚きのあまり日本へ電話をかけてしまった。「これは本当か?飼っているペットの名前ではないのか?」取り乱す私に友人は、全て事実であり、役所でも既に受理されていると、静かな怒りを持って答えた。そして、1位の「泡姫」とは風俗嬢ではなく、ディズニー映画に登場し最後は泡になって消えてしまう人魚の名で、8位は何なのかというと、「今」は英語のNOWで、「鹿」はそのまま読む。つまり「風の谷のナウシカ」なのだと。そんなバカな! 過去に不受理になった「悪魔(あくま)」に始まり、最近では「凸(てとりす)」「流布伊(ルフィ)」「空詩(らら)」など、当て字ですらない読みがなを持つのが「キラキラネーム」なのだそうだ。そのリスト(次頁参照)を見て「にゃも」やら「ぴいな」が人の名前なのか、本当にこんな名前を犬猫ではなく子供に付けているのかと戦慄した。これは断じて「キラキラネーム」ではない。只の「珍名奇名」なのだ。
 子供の命名というのは大切な儀式であり、子供への贈り物である。だからこそ親は良い名前を付けてやりたい。しかし、可愛い!カッコいい!の語感だけ先走った名前やゲームやアニメのキャラクターをそのまま命名するのは子供の為ではなく、自己満足の為でしかない。「こういう子になってほしいと願って付けました」と言っても、最初に『ぷりん』の語感だけがあって、これカワイイ!となり、無理に『姫凛』と意味の無い当て字をしただけではないか。双子が生まれて命名したのが、『楽瑠琥&詩慧瑠 らるく&しえる』。自分が好きな音楽グループかもしれないが、それを子供の名前に付けるのは、はっきり言って狂っている。『ララ桜桃』よりは暴走族の夜露死苦のほうがまだ健全なのだが、当の名付け親たちは、こう言う。「子供の名前を一発で読まれたら負けだと思ってる」「かんたんに読めちゃう名前って、愛情かけてない感じで子供がかわいそう~」さらに、「○子とか○美とか付ける人って訳わかんない~原始人かって感じ?」その愛情かけた結果が「ぽえむ」、「茶菓子」「ぺこ」か、この狂人どもが。
 『太郎』を『れいら』と読ませたり、『宝冠』のような奇名を持つ人は、一生他人に迷惑をかけ続けて生きていく。「なんて読むんだ?」と周囲を煩わせる人生を子供にプレゼントするのが親の愛情なのか。本も読まないから『愛百足』という名前を平気で付ける。「百足」はムカデの事だ。決して愛の対象ではない。恥をさらす親から生まれた子供のほうが可哀想だ。
 かつて10年前に人名で使える漢字が大幅に追加されたが、安易な規制緩和は世の中に害をもたらす。こういうバカに歯止めを掛けるのが規制の役割ではないのか。規制再施行が急務だと思う。
 昔の難解な名前は、学がないと読めないものだった。しかし、今の難解名前は、学があるほど読めない。もし読めても色々な意味で理解不能だ。国語文化を無視した出鱈目な名付けだからだ。漢字は表意文字であり、字それぞれに厳然とした意味がある。故に漢字と読みは乖離しすぎていてはならない。それが国語であり、文字というものだ。万葉仮名の読みを無視した無理読みな名前や英語を当て字して命名された名前など、社会秩序への離反でしかない。人間尊重とは何かを考えるがいい。
 12歳の女の子に「大人って何だろう?」と質問したら、「自分の子供に『りあむ』とか名付けない人」と返事されたという。子供の命名は、両親のインテリジェンスがいちばん問われる部分なのである。不便がなく、電話でも伝えやすく生涯困らない、誰でも読める名前を付けてやるのが、親として一番最初に子供にかけてやる愛情であり、親の資質を問われる最初の試験なのだ。「名は体を表す」と共に「名は家庭を表す」。こういう子になって欲しいではなく、こんな大人になって欲しいという願いで子供は幸せになる。

(写成麗)

実在するキラキラネーム 珍名・奇名の数々

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