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日本を怒らせたら怖い

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リムパックで震撼した中国人民解放軍 迎撃不可能・日本の潜水艦

 今年の七月に集団的自衛権の行使を認める閣議決定に対し、大規模な抗議デモが行われたが、この法案を簡単に言えば「戦争をする国」ではなく、「戦争を起こさせない国」にする為のものである。更に、もしも東南アジアが戦場になった時にタイから避難帰国する我々を誰が守ってくれるのか。国民の命を守るために集団的自衛権は必要なのだ。その辺りが平和呆けした日本人には解らない者が多い。しかし、日本は戦争や核爆弾、大地震にも耐えた国であり、回復力が速い社会であるため、危機が迫った時にも冷静に突破口を見出すことができる。その一例が最近あった。本紙6月15日号でも解説した、中国の「赤い舌」と云われる海域制圧戦略が突然、鳴りを潜め、南シナ海における独善的な領有権主張に基づく石油掘削も停止した。その背景にあったのは、強い国際的批判に基づく対中包囲網や、ベトナムが「戦争する用意があるぞ」と言っただけではない。日本の民主党から韓国経由で海上自衛隊の軍事機密が漏洩し、その事実に中国共産党が愕然としたからである。その軍事機密とはまさに「戦争の抑止力」だった。今年の7~8月にかけての「リムパック」(環太平洋合同演習) は、過去最大規模の22ヶ国によって行われたが、今回は中国も参加することになった。中国側は仮想敵国(日米)の戦力データ収集が目的であり、日米は世界最大規模の軍事演習で中国を牽制する意味があった。『演習を通じて互いの信頼を醸成し、誤解による衝突など、不測の事態を避けたい考えです』と、米軍は遠回しのコメントをしたが、その本音は『こちらの戦力をしっかりその目で見て、覇権的な行動や挑発行為は慎みなさい』という事である。この数年前から中国は2百発以上のミサイルの照準を日本の各都市に合わせて配備している。領空侵犯や武力による現状変更、南沙・西沙諸島における暴走の裏には「開戦」も辞さない切羽詰まった国内事情があったのだ。事実、オバマ大統領と安倍総理の対中姿勢には『開戦もやむを得ず』という気配が何度も窺われていた。表面には現れないが、アジアの安保秩序はそこまで緊迫していたのである。

 既に『宣戦布告』のシナリオまで用意した中国人民解放軍は、中華製イージス艦「海口」を先頭に合計4隻の新鋭艦をもって意気揚々とリムパックに参加した。しかし、実戦さながらの演習現場で彼らが見たものは、予想をはるかに越えた日米の戦力と戦術錬度、艦船の能力構造の凄さだった。米軍の原子力空母「ロナルド・レーガン」はじめ20隻の海上戦闘艦と、海上自衛隊の空母にしか見えない護衛艦「いせ」、技術の粋を尽くしたイージス艦「きりしま」を目の当たりにし、作戦・訓練から補給能力まで、全てにおいて中国の立ち後れを突き付けられたのである。
 日米の中国に対する圧倒的な戦力誇示は抑止に繋がる。短絡して「軍国主義の再来だ!」と騒がずに、戦争を起こさせないための軍備である事を理解して欲しい。強権を振り回す中国は、話して解る相手ではないのだ。

 リムパックが開始されてすぐ、一つの事件が起きた。演習海域の近くに中国の情報収集艦が発見されたのである。参加登録されていない軍艦が「公海」でスパイ活動を行っていたのだ。リムパックに初招待された中国の非常識で無礼極まる行為に主催物である米軍は「ホームパーティーに招待したら、呼んでもいない泥棒や強盗も一緒に連れて来たようなもの。中国はモラルが完全に欠如している」と激怒。  今回のリムパックは、わざわざ中国を呼びつけて日米の最新兵器や戦闘団の実力を「みせびらかす」意味があるため、中国が情報収集する件は想定内であり、当然ながら米軍の怒りはポーズに過ぎない。ところが、海上自衛隊はここで恐るべき行動に出た。演習に参加していた対潜哨戒機P-3Cが、中国のスパイ艦の間近でハープーン対艦ミサイルを発射したのだ。空対艦誘導弾AGM-84の訓練専用弾(ATM-84)とはいえ、中国側は大きな衝撃を受けた。「日本は偵察機に対艦ミサイルを装備しているのか!」

 リムパックに参加した中国艦艇は全く見せ場を作ることができなかった。「あれはどこの国のボーイスカウトだ?」と、米海軍の水兵から嘲笑されるほどの未熟な操艦技術と場当たりな艦隊の連動性でリムパックの海域を右往左往しただけだったのである。更に、海上自衛隊の最新ヘリ空母「いせ」が、メディア向けに公開された時に再び中国は本領を発揮した。軍同士が交流する場合には制服着用が最低限の礼儀だが、乗り込んできた中国軍関係者3人のうち1人は不作法にもTシャツ。海自の新鋭艦「いせ」がオスプレイや次期主力戦闘機のF35-B(垂直離着陸が可能)を運用できるか、何度もしつこく質問して周囲を呆れさせる。「いせ」の乗員は判断材料を一切与えず、中国側が最も知りたい格納庫はシャッターが降ろされたままだった。この対応に立腹したのか、艦を下りる際に自衛官の敬礼に対して答礼すらしない中国人の無礼さには、居合わせた他国の軍人も驚いていた。

 今まで、中国は米国の軍事力しか念頭になく、真剣に日本の自衛隊の能力分析をしていなかった。リムパックでの情報入手後にやっと手をつけたというのが実態で、中国人民解放軍の中枢となる軍事委員会と軍の技術将校との質疑応答が大変面白い。

(問)我が国は兵器スペックを公表していないが日本は公表している。その信頼性は?
(答)最低100%、ほとんどがそれ以上です。
(問)青島出港の中国原潜が帰港まで海上自衛隊に全て探査されていたというのは事実か?
(答)残念ですが、事実です。
(問)我が国の潜水艦の潜航深度は300mだが、日本は?
(答)通常型が600m。新配備のそうりゅう型は900mです。
(問)ソナーの探知能力は?
(答)我が国の20~30㎞に対し、日本は200~300㎞です。
(問)魚雷の射程は?
(答)我が国は15㎞。日本は有線誘導魚雷でも40㎞以上です。
(問)魚雷に関して他にあるか?
(答)探知能力に大差があり、かつ日本の魚雷は深深度魚雷です。対抗するのは不可能でしょう。
(問)我が国の南シナ海への原潜の展開について問題はあるか?
(答)空は監視衛星。海はケーブルセンサー網だらけです。
(問)ケーブルセンサーというのはいったい何だ?
(答)海底電信同軸ケーブルですが、表向きは海底津波地震ケーブルとして運用されてます。
(問)そんなもの南シナ海の原潜展開にどんな影響があるのか?
(答)取り付けた6種類のセンサー情報の全てが機雷、水上艦艇、航空機とリンクしています。
(問)その範囲は?
(答)日本海、東シナ海、南シナ海、インド洋、西太平洋全域です。
(問)我が国にこのシステムはない。なぜ、なかったのか。
(答)必要がなかったからです。
(問)南シナ海のような深い海で機雷敷設など不可能だろう。
(答)日本の機雷は深深度機雷です。少なくとも5000m以上の深度に対応できます。
(問)日本は監視衛星なんか持っていないだろう。
(答)表向きはそうですが、既に情報収集衛星は運用しています。
(問)我が国と比較して、その衛星の能力、精度はどの程度か?
(答)少なくとも100倍以上はあるかと…。
(問)具体的に説明してくれ。
(答)分解能は30㎝。米の軍事衛星と同等レベルでしょう。
(問)5年で追いつけるか?
(答)……。
(問)日本の戦略として海上封鎖は当然予想される。日本の機雷封鎖は何ヶ月程度かかるか?
(答)日本海から南シナ海まで1万基程度ならば1日で終わるでしょう。
(問)戦争となれば制海権確保は必須だが、それができないということか?
(答)まず無理かと…。
(問)空軍の優劣の評価は?
(答)個々の戦闘機の能力も含めて評価すると明らかに劣勢です。
(問)具体的には?
(答)索敵システムとレーダーの能力およびミサイルの能力が比較になりません。
(問)日本全土へのミサイル1000発飽和攻撃プランが出ているが、実際に可能なのか?
(答)無言…。
(問)我が国の全核基地において日米に気づかれずに核ミサイルの発射準備は可能か?
(答)24時間監視されており、まず不可能かと…。
 日本は諜報面に乏しいと言われるが、それはうわべだけであって、実際にはこれ位の情報は簡単に入手しているのである。

 つい先頃、自慢の空母・遼寧を、ロシアから「ギャグのような欠陥品だ」と酷評されたショックから立ち直っていない中国にとって、日本との軍事格差の実態はまさに悪夢といってよいだろう。日本近海に仕掛けられた無数の地震計が一瞬にして高性能機雷に代わるという現実。つまり、中国の潜水艦は一歩も動けず、米軍抜きでも日本の圧勝ということになる。
 現在、自衛隊に実戦配備されている89式長魚雷の射程は約40㎞。「そうりゅう型」潜水艦の最大潜航深度は900mだが、潜航深度600mの米原潜シーウルフでも魚雷発射の時は安全深度まで浮上しなければ射出した魚雷が水圧により圧壊してしまう。現在、600mの深深度魚雷を製造できる国は世界で日本のみであり、米軍ですらこの技術は持っていないのだ。
 中国の本当の恐怖は、この89式魚雷にある。空中哨戒機と海中のセンサーからのデータにより、位置を掌握した日本の潜水艦は長射程の89式魚雷で安全距離から攻撃できるうえ、600mの深度設定をして敵艦の直下から垂直上昇攻撃すれば、防御も反撃も不可能で全く戦闘にならない。米軍でさえ配備していない深深度89式魚雷は、中韓が20年かかっても製造が不可能な超精密部品のかたまりである。 しかも、89式魚雷は世界標準共通サイズである。中国に怒り心頭で開戦まで決意したベトナム軍へ供与すれば、中国の生命線である南シナ海シーレーンの遮断が可能であり、南シナ海は中国軍艦船の墓場ともなりかねない。日中戦争は機雷封鎖だけでもほぼ終わるが、実際に戦闘となった場合、出てきた中国海軍は全滅する。中国共産党はもとより国家が崩壊するだろう。
 従って、日本は自国どころか、ベトナム、マレーシア、フィリピンなど全てを守ることが可能であり、集団的自衛権で東南アジアでも戦えるようになる意味がここにある。日本は怒らせると本当に怖い国なのだと、中国共産党は今ようやく理解したのだ。

 中国が弱いというより、日本が強すぎる。日本人が能力を誇示しない性格であるのに加え、メディアにも真の情報を渡さないため、日本の軍事力は実態が全く掴めず過小評価されていた。故に強権を振り回してやりたい放題だった中国が、日本の民主党から韓国経由で漏れた軍事機密を見て開戦を諦めたどころか、執拗な挑発行為もぴたりと止まったのである。
 中国共産党の権力闘争の真っ只中にいる習近平国家主席は、振り上げていた反日の拳の落とし所が無くなり、困惑している。それでも「歴史の歪曲は許さない」などと叫んでいるが、内乱寸前の国内事情は切迫を極めている。世界情勢でも中国の孤立は避けられない今、習近平の覇権的な行動は中国を窮地に陥れる要因でしかないのだ。

(写成麗)