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異常な日本のパクチーブーム

カメムシと同じ匂い…タイ人も「ありえない!」と驚く

 タイに住む日本人あるいは旅行者の半数以上がタイ料理のなかで拒否反応を示す食用葉「パクチー」。英名でコリアンダー、中国語で香草、和名では「カメムシソウ」と呼ばれるように、独特の匂い(香り)を毛嫌いする日本人は多い。しかし、このパクチーが今、日本で大ブームになっているという。

 料理の脇役であるはずのパクチーが、「パクチー丼」「パクチーパスタ」「パクチー天麩羅」「パクチービール」など、主役になったメニューが無数に現れ、東京の渋谷や世田谷などでパクチー専門店が次々と新規オープンしている。昨年の12月には、飲食店検索サイト「ぐるなび」が決定する『今年の一皿』にパクチー料理が選ばれた。この「今年の一皿」とは、その年に話題になったことに加え、世相を反映し、食文化の記録として後世に受け継ぐ価値があることを基準に選定されるという。

 素人基準の検索サイトが選んだということだけでも、「愚衆化した世相」を反映しているのだが、はたして、刺身のツマの如きパクチーに『後世に受け継ぐ価値』があるのかどうか。

 「排毒作用がある」「若返りに効果がある」などといわれて、『健康志向の女性を中心に人気が高まっている』と、紹介サイトは説明するが、「カメムシと同じ匂いでまったく受けつけない」と毛嫌いする人も多く、あまりのクセの強さから、決して万人受けする食材ではないのは確かだろう。しかし、パクチー尽くしのメニューを掲げた世田谷の専門店には「パクチスト」などと自称するパクチー好きな人が毎日集まるという。

 パクチーは、タイ、ベトナム、中国で好まれている食材だが、これらの国の料理人は、降って湧いたような日本のパクチーブームを次のように見ている。

 タイ-タイ料理でパクチーは、彩りや香り付けとしてスープに入れるか、料理に載せますが、タイ人でも好まない人はいます。パクチーが主役になることは絶対になく、あくまでも脇役です。今の日本のようにパクチーを主役にした料理はタイでは見たことも聞いたこともありません。 パクチービールやパクチージュースも同様ですし、 少し過剰かと思います。 確かにパクチーは健康に良いのですが、摂取しすぎると逆に体によくありません。日本のパクチーブームは、テレビやインターネットでの宣伝の影響が大きいのではないでしょうか。

 ベトナム-ベトナム料理では、サラダにも入れて生で食されますが、主役ではありません。日本の食材でいえば、三つ葉や大葉に例えられます。「パクチー丼」は、日本の料理ですか。すごいですね。

 中国- パクチーは中国語では香菜(シャンツァイ)といい、スープに入れたり、茎を肉と一緒に炒めたりと、彩りや香り付けに使いますが脇役です。今、日本で話題の専門料理は、あまりにもパクチーが主役になっていて、他の素材の味を消してしまうのではないかと思います。日本は定期的になんらかの食材ブームがあります。ある時はトマト、別の時は納豆がブームになりました。今回も同じです。ただの一過性のものです。そのうち終わると思います。

 以上、パクチーに慣れ親しんでいる国々の人でも、異口同音に「パクチーはあくまで脇役であり、主役とはなり得ない」と日本のブームに疑問続出で、「あり得ない」と驚きを表す。

 ところが、日本では専門店がオープンして主役になった、今の瞬間だけを切り取れば、世界でパクチーを最も好む国は日本といえるのかもしれない。

 パクチーは基本的に薬味である。生姜やワサビと同じく、好みの料理に添えるのがちょうど良いのではないだろうか。パクチーを食べ過ぎると、お腹の調子も悪くなる。それでも必死に持ち上げようとする「パクチーブーム」は誰が作ったか。話題になるため、売るためなら何でもありの風潮が垣間見える。現に、タイで誰に聞いても、「好んで食べるものではない」と答える。奇をてらい、流行っていることにしたい、マスコミ得意の偽ブームの香りがする。