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国産アニメ生誕100年

代表的文化の起源!自然を絵で意識する日本人!

 今や、子供から大人まで幅広い世代に支持されている「アニメ」。日本の「モノ造り」が集約された高い制作技術と描写・ストーリー・キャラクター性によって世界中にファンを拡げ、日本の代表的文化の一つとしてその地位を確固たるものとした。その「国産アニメ」が今年で生誕100年になる。熟年層が子供だった頃、白黒テレビで熱中した「トムとジェリー」、「狼少年ケン」を経て、社会現象にもなった「ちびまるこちゃん」や永遠の名作「ドラえもん」。そして昨今の大ヒット作「君の名は。」や、『すごーい!たのしー!』しか話せない語彙障害者を作るので子供にはあまり見て欲しくない「ケモノフレンズ」まで、実に多くのアニメが生まれ、良くも悪くも子供の感性を培い、大人をも虜にしてきた。アニメを簡単に定義付けるなら、「動く絵・動く漫画」である。キャラクターが動いて言葉を話すので、より感情移入ができるのがアニメの強みといってよい。実写より現実性に乏しい漫画空間であるがゆえに想像力も刺激されるのだろう。

 なぜ、日本でアニメ(漫画)文化が隆盛したのだろうか。古くは「鳥獣戯画」から、ジブリ映画に至る歴史と背景を辿ると、その理由が見えてくる。

 アニメを「芸術文化」だと置き換えて起源を探ると、5世紀頃の日本に遡る。この時代から日本人は中国の漢字に日本独特の文法と音声組織を適合させてきた。 数年前、仕事の関係で私の家にステイしていたイタリア人の若者がこう言っていた。-「日本語の中でも特に漢字は絵画のようですね」-日本語で表記されたそれぞれの文字は図案化された絵、或いは暗号化されたシンボルなので、漢字交じりで書かれた文章は、それ自体が絵と言葉が一体化したものになっている。解りやすくいえば、西洋やタイ国の文字は音を再生する「表音文字」だが、日本語は文字のひとつひとつに意味を持たせた「表意文字」である。例えば、「秋」という文字は「木」と「火」によって表されるが、文字通りに訳せば「火のなかの木々」ということになる。これが日本人の意識の中に浮かぶ光景は、季節の訪れとともに木々の葉の色が炎のように赤く色づいていく。紅葉、日本の秋の象徴的な風景である。時が経ち、寒い冬が過ぎて「三」月になると「人」々に「日」が暖かく降り注ぐ。「春」である。

 こうして、漢字が持つ絵の力を借りて伝えられる言語形式は、日本人の精神性に大きな影響を与えた。そのおかげで日本人は周囲の世界を構造的・ビジュアル的にとらえるようになったのではないだろうか。

 欧米や多くの国の人々は言葉の配列で思考する。英語とは、ただの記号の並びである。どれだけ欧米人やタイ人に日本のアニメがウケようとも、そのなかに日本人が意識し、見い出している「文字(言葉)と絵は切り放せないもの」であることを決して理解することはできないのだ。

 前述のイタリア人の若者がなんとなく感じた通り、日本語は外国語に比べて『絵画的』な言語である。だからこそ、アニメ(漫画)文化が日本で独特の発達を遂げたのである。もちろん、日本人の職業意識と職人気質も大きな要素を占めているのだが。

 誰にでも、大好きなアニメや感動したアニメのいくつかがあるだろう。日本のアニメは時として文学的であり、人生の教訓や戒めも与えてくれる。暇つぶしに過ぎないアメリカン・コミックとの大きな違いでもある。

●ドラえもん-「いちばんいけないのは、じぶんなんかだめだと思いこむことだよ」
●ちはやふる-「やりたいことを思いっきりやるためには、やりたくないことも思いっきりやんなきゃいけないんだ」
●ブラック・ジャック-「人間が、生きものの生き死にを自由にしようなんて、おこがましいとは思わんかね…」(本間丈太郎)

 100年前の、1917年から2年間に制作されたアニメ作品の数が33件だったのに対して、2010年から2015年までの5年間で制作された作品数は3564件と驚異的なペースである。つまり粗製乱造。かつての子供たちはアニメを見て育ったが、今は、いい年した大人がアニメに夢中なのだ。