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タイの雨粒はなぜ大きい?

10月14日、25年ぶりの集中豪雨。雨季に降る激しい雨の正体

 先月14日の未明、バンコクで記録的な豪雨により、全ての幹線道路が冠水した。雨は13日の夜半過ぎから降り出していたが、「プミポン前国王の命日だから空も泣いているんだな」と、私は特に気に留めず、小さな折りたたみ傘を持って日本から来たお客さんとの待ち合わせ場所に向かった。しばらく歓談しているともの凄い雨音が聞こえた。外に出てみるとすでにソイは冠水して川になっている(この時点で夜11時半)。1時間もすれば水が引くだろうと暫く店内で待っていたが、豪雨は更に激しくなり、ソイに溢れる水が店の入口まで流れ込んできた。店の従業員の懸命な排水作業を客全員で手伝うも、浸水は止まらず、ついに店内も冠水(未明4時半)した。帰宅しようとソイに出れば、腰まで水に浸かり、トンロー通りもスクムビット通りも川になって渦巻き、タイに暮らして初めてのリアルタイム大洪水だった。(写真次ページ)

 後日、タイ気象局の発表によれば『これまで25年間で最悪の状況」だったそうである。 雷の大音響と共に土砂降りとなって、避難する余裕もないまま顔面を叩く大粒の雨が降るタイのスコール。翌日の夕方にまたスコールが来たので「タイの雨粒は一体どのくらいの大きさなのだろう?」と、子供の科学に載っていた「雨粒取り出し実験」をやってみた。-小麦粉を皿に入れて、雨粒を受ける。10分ほど待ってから振い分けると、タイの雨粒が見事に採集できた。大きさは直径約2㎜ほど。この実験は、世界で初めて人工的に雪の結晶をつくることに成功した日本の物理学者・中谷宇吉郎博士によるもので、正確さには定評がある。

 日本で普通に降る雨粒の直径は1mmほど。少し強い雨は約2mmで、豪雨では3mmを越える場合がある。今回、タイで採集した雨粒は、真ん丸の球形をしており、漫画などでよく描かれる涙滴型ではない。 この形は雨粒の大きさや雨の降り方の強弱とも密接に関係しており、上昇気流が弱いときの低気圧や温暖前線で発生する乱層雲からの雨は直径1mm以下で、「しとしと降る」ため、ほぼ完全な球形である。これに対し、強い上昇気流がある積乱雲の中では雲粒どうしが直接衝突し、雨粒になって落ちる時の空気抵抗で形がつぶれて楕円に変化する。空気中での雨粒の落下速度は水滴が大きいほど速くなり、直径1mm以下の雨は4m/秒以下で形は変わらない。直径2mm位で、6m/秒位のスピードになると少し楕円に変化。そして、やや大きい雨粒の場倍は、上昇流が強いと地上に落ちて来ずに上昇しながら雲粒をくっつけてさらに大きな雨粒に成長する。上昇流に打ち勝つ大きさに成長すると、再び落下しながら雲粒をくっつけ、極限の3mm以上にまで成長し、落下速度も8m/秒にまでなり、落ちる時の空気の抵抗で形はつぶれて楕円に変形し、短時間で大粒の強い雨が降る。これが熱帯のスコールや台風時の集中豪雨で、タイの雨季に降る激しい雨の正体である。

 濃い塩水を作って冷やしていくと塩が結晶となって見えてくるのを理科の実験で経験したと思うが、これは水の温度によって水の中に塩を含むことができる量(飽和)が決まっているからで、水の温度が高いほど多くの塩を溶かし込むことができる。これと同じで、空気中に含まれる水分(水蒸気)の量も気温が高いほど多くなり、東南アジアのように気温が高い地域は空気も暖められて水分の保有量が多くなるため、一度に降る雨の量も日本がヤカンとすれば、タイはバケツからぶちまけたくらいの違いがでてくる。

 雨粒が大きいほど電波も影響を受けやすく、衛星放送が映らなくなったり、携帯電話の音声が途切れたり、無線LANが繋がり難いのはタイの技術的な問題だけでなく、暑い地方特有の雨の降り方にも原因があるのだろう。