まるわかり ! タイの住まい探し

(No.72) 第26回 オフィスの探し方②
オフィスの探し方②
前回はオフィス探しのタイミングと立地条件についてお話しました。今回は、実際に探し始めてからご入居までの流れと、立地以外の物件選びのポイントについてお話したいと思います。
実際にご入居予定の2ヶ月前の月末から月初の間に仲介業者に声を掛け、物件が見つかり次第すぐに見せてもらいましょう。前回もお話したように、オフィス物件は動きが非常に早く、ご覧いただける様になってからご予約が入るまでの時間はごくわずかです。立地条件とご予算が合っていれば、1ヶ所でも2ヶ所でも、すぐにご覧になった方が良いでしょう。まずは実際のスペースを見せてもらい、気に入ればいくつかのポイントをチェックしましょう。
①前の借り手が出て行った理由。
オフィスや店舗の場合、同じ建物内や商業施設内でも、そのスペースが持っている運気が違うものです。案内してくれた仲介業者に、前のテナントがなぜ出て行ったのか聞いてもらいましょう。「手狭になって建物内の大きなスペースに移った」、「業績が良いため近くに出来たオフィスビルに移った」というお部屋なら安心です。それから、タイ人にとっては6と言う数字はタイ語のホック、倒れる、と言う言葉と同じ発音のため、出来れば6階や6の付くユニット番号等は避けた方が無難です。ただ、場合によってはそのために割引がきく可能性もあります。また、中国人には住居にせよ、オフィスにせよ、北向きのお部屋は人気がありませんが、同様に暗くて窓が無い場合等も割引交渉の条件となります。
②駐車場や洗面所、飲食スペース等、公共スペースが整っているか、使い勝手が良いか。
これらは毎日使うもので、ご自身、またはタイ人スタッフの働きやすさが全く変わってまいりますので非常に重要なポイントです。
③内装工事等に掛かる賃貸料金無料期間を何日間位もらえるか。
通常は10日から2週間の所が多いですが、休日の関係や、工事が大掛かりな場合、それ以上の交渉も可能ですので、仲介業者に交渉してもらいましょう。また、実際のご入居日が土日に当たっている場合、物件によっては土日の大きなお荷物の搬入が禁止されている場合もあり、注意が必要ですのでその場で確認しましょう。
④お家賃の他、電気代、エアコン代、平日時間外や土日の請求がどの様になっているか。
物件によっては、実質土日は使えない状態の事もありますので、確認が必要です。
では、それらを踏まえ、その物件がお気に入りになった場合はどうすれば良いでしょうか?前回のコラムでもお話した様に、オフィス物件は即断即決が特に大切で、他の比較対象物件が出て来るのを待っている余裕はありません。その場で仮予約とし、その日の内に日本サイドなどに確認を取りましょう。出来れば次の日には必要な書類を揃え、デポジット分の請求書を用意してもらいます。オフィス物件では、住居用物件とは異なり、少額の予約金を支払う制度は無く、正式な予約にはデポジット支払いを求められる事がほとんどです。予約が完了したら、電話、インターネットの申し込み、内装業者の見積もりに入ってもらいます。また、引越し業者の手配も、オフィスの場合には家具や書類、電気機器が多数あり、気を使う作業が多く、熟練したスタッフが必要のため海外引越しの多いシーズンには早めの予約が大切になります。
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