Vol,23

 あと1ヶ月で今年も終わります。昨年の今頃は何を思っていたか振り返ってみました。ここ数年来、日本の社会のあらゆるものが溶解しかかっていました。老舗の賞味期限偽装や外国からの毒を平気で流通させた事件は、論理の足場を失わせました。年末に大量解雇する企業を見て、日本人のすることじゃないと思いました。また、政治家、言論人として恥ずかしい人間もたくさん見ました。
 10月の田母神空幕長発言が問題になりましたが、「歴史は戦争に勝った国が作る。しかし、日本人はこれから歴史を取り戻さなければならない」稀にみる至言でした。日本の国を守る気概を教えてくれました。これまで日本人が大事に蓄積し育ててきた国富や技術、庶民にまで宿る高い精神性や爽快な気質、勇気、正義感、自己犠牲などの美風は戦後失われ、いじめ、子殺し親殺し、教育の崩壊、政財界の倫理の欠如が一年を通して吹き荒れました。
 幼児期から神話によって国の成り立ちを学び、昔話によってものごとの善悪を知り、純潔を守り貞操のために死ぬ悲恋の物語を聞き、男は男らしくあれ、女は女らしくあれ、ということが決して異常とされず、母親が家にいて、家事のやりくり、子育てに喜び、夫もそれに感謝をし、そういう母親を頌えることが決して異常とされず、祝日には各家庭の玄関に国旗が掲げられることが異常とされず、式典には一同起立して国歌を斉唱することが国民として当たり前のことで、国のために命を捧げた人たちを頌えて冥福を祈る。そんな社会が左翼勢力の言うように、或いは戦後の学校教育が教えてきたように、窮屈で危険で戦争好きの異常な社会なのでしょうか。私は決して右翼勢力の人間ではありません。ごく普通の日本人です。多くの日本人が「普通」であったなら、昨年の暗いニュースの大部分は起こらなかったでしょう。しかし、今年は何かが変わってきました。来年は良い年であるような気がします。