Vol,49-(No.97)

 昨年の本紙1面(7月1日号)で問題提起した【狂気のキラキラネーム】が、今でも会う人ごとに話題になる。なぜ日本人がこんなおかしな事をしてしまうのか。なぜ親としての責任をしっかりと果たせないのか、嘆かわしい。と言う方が多い。そうした中、「成人した娘が速攻で改名してしまった」というニュースが入った。
 出生して親に付けてもらった名前がこれまでの20年間、一度も正しく読んでもらえたことがなく、学校でも笑われたことがあった。社会人になってからも届け出など色々な書類に名前を記入する際は訂正と説明の連続だった。法律を調べてみたら、改名できる方法があることが解り、成人するまでずっと計画していた。
-『20年間、訂正し続けなければならなかった気持ちが分かる?』-
 改名後なのでもういいだろう。
これまでの名前は【明香】で、読みは「さやか」。明香でサヤカとは普通読めないし、 明日香の「日」を書き落としたのかと殆どの人が思う。なぜか明日香と漢字も間違えられることもしばしばで名付けた親も近年になって、さすがに後悔していたという。命名のときに何も気がつかなかったのか。
 今まで名前を間違えられた役書関係の書類や会員カードや郵便物を全部証拠として出し、裁判所で許可をもらって変更した。 親には何も言わずに成人になってひとりでやったそうだ。
「せっかく良い名前を付けたのに。なぜ改名なんかした!」と憤る親に、「親友達以外に20年間訂正し続けた辛さがわかる? 役所や病院でも間違われて書類書かれてたし、他人と取り違えられたら大変なことだよ?」 と娘さんは答えた。行動力のあるしっかりしたお嬢さんに育って良かったと思う。親がちょっと変わったことをしたばかりに、しなくていい苦労を続けてきたのだが、現在はもっとひどい名前が氾濫している。「素真穂-すまほ」、「光宙-ぴかちゅう」、この調子だと20年後には改名ブームが起こるかもしれない。5年前、命名に関する省令を大幅に緩和した当時の政権、民主党の責任も大きいのだ。