Vol,5

 今の子供達が抱えている寂しさはかつて日本人にはなかったものです。
私たちが子供の頃は、学校の先生を敬って、両親は決して「友達」などではなく、大人は怖い存在でした。でも、悪い事をすると隣の家のおじいさんや、知らない大人でも真心で叱ってくれていました。学校でイタズラをして先生に叩かれると、その痛みから自分は悪いことをしたのだ、もう叱られるようなことはやめようと心から反省しました。「体罰」などという言葉はありませんでした。タバコの煙は平気で顔に吹きかけられたし、真冬の通勤電車の中や上映中の映画館でもタバコの煙でモウモウでした。エッチな本もそこら中にあったし、合成甘味料のチクロもありました。戦争や時代劇の過激な表現というものも日常の至る所にあったけど、そんな時代を過ごして来た私たちは、こうして普通の大人になっています。
 大人達が構ってくれずに、都合の良さだけでこれは見てはいけない、それしちゃ駄目だと歪んだ良識で子供に押し付け、現実をみせたがらないから子供達は成長しきれずに脆弱な大人になって行きます。その結果が援交やオヤジ狩りや集団暴力に現れているのではないでしょうか。
 家庭でゲームばかりやるなというのは結構、子供は外で伸び伸びと遊ぶものだから。
でも、その前にゲームを買い与えたのは親でしょう?闇雲に塾へ行かせてるのも。
 我がふり省みないで子供に説教する前に、祝日に国旗を上げるところからやり直しなさいと言いたい。愛国心を説かないから、周りにゴミを捨てたり社会のルールやマナーが理解できなくなっているのではないのでしょうか。